MARCHでもユニークな系列3校体制
中央大や立教大の系列校も女子受験生の人気が高かったが、青山学院大には及ばない。青山学院の特徴としては、系列校が3校のみと少ない(立教5校、明治・法政・中央は4校)、系属校の高校での募集がごく少ない、系列校からの内部進学者数が大学入学定員のぎりぎり1割という3点が挙げられる。
長らく青山キャンパスの併設(付属)校のみだったが、横浜英和女学院中学高等学校と系属校契約を結び、16年に青山学院横浜英和中学高等学校(横浜市南区)となる。また、後述するように、静岡英和女学院(静岡市葵区)は教育提携校となった。18年には青山学院横浜英和を共学化する一方で、小中高を擁する浦和ルーテル学院(さいたま市緑区)も系属校となった。
図1の中学入試については、23年と24年、25年と26年に分けて比較すると流れがつかみやすい。23年・24年は3校の受験者数合計が2380人・2379人と安定していたが、25年2131人、26年1700人と大きく減少している。
青山学院は、幼稚園・初等部・中等部・高等部・大学が同じ青山キャンパス内にそろう。幼稚園(男女各20人募集)から初等部(幼稚園からの内部進学者に加えて男女各44人募集)にはほぼ全員が進学する。中等部(約140人募集)から高等部(約160人募集)には約95%が進学する。英語については4-4-4制で小中高一貫教育が取られているものの、教員も含め中高は独立した存在となっており、一貫感はあまり感じられないかもしれない。
中等部は首都圏に18校残る1回だけ入試校の一つで、例年行われる2月2日が25年は安息日の日曜だったため、入試日が3日に移動する“プチサンデーショック”が起きている。その結果、受験者数は前年より134人も増えた。その反動か、2日に戻した26年は197人減と大きく落ち込んでいる。26年は2月1日が日曜で、4つの女子校が入試日を2日に移す“サンデーショック”の年だった。女子受験生にはその影響もあるかもしれないのだが、それ以上に144人も減らした男子受験生の減少幅が大きい。
26年の中等部受験者数の男女比は4:6で女子が多く、男子2.7倍に対して女子4.4倍と倍率の差が大きく開いたのは、合格者数が男子100人に対して女子97人とほぼ同数になっているためだ。系列3校で唯一、女子はBランクで、東京23区内の大学付属校としては慶應義塾中等部に次ぐ難度である。
青山学院横浜英和は幼稚園から小中高までそろっている。小学校では幼稚園からの内部進学も含め66人、中学では2回ずつの一般入試と帰国生入試で120人を募集している。完全中高一貫で、高校での募集は欠員補充以外では原則行わない。
1日[A日程]の女子は24年にBランクとなるなど、人気が高い。中学での入試状況は25年から様相が一変している。24年までは一般入試を3回行っていた。3日午後[C日程]は23年479人、24年432人が受験した人気の入試回だったものの、25年に廃止、2日午後だったB日程がこの日に移ってきた。その結果、一般受験者数の合計は24年1085人から25年685人と4割弱も減らしている。
同じ区内にあるD・Eランクの関東学院の一般入試受験者数は、24年1647人から25年1708人とむしろ増加した。10年前には青山学院横浜英和も関東学院と同じランクだったが、系属校化したことでCランクに上がっている。







