「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「周囲とうまくやれる子」の親が最初にやめさせた、たった1つのことPhoto: Adobe Stock

駅での“危なすぎる”傘の使い方

「本当に、あと数センチだったんだよ……」
こんな話を、小学1年生の子どもがいるママさんから聞いた。

駅の階段を子どもと一緒に上っていたときのことだ。
前には、会社員らしき男性が歩いていたそうだ。

その男性は、閉じた傘を“横向き”に持ったまま、片手でぶらぶらさせて歩いていたそうだ。
しかも、階段を上るたびに、傘の先端が後ろへ大きく揺れる。
ちょうど、後ろを歩いていた子どもの顔の高さだった。

「危ないな……」

そう思った次の瞬間。
男性が少し振り向いた拍子に、傘の先端が子どもの目のすぐ前を横切った。
とっさに子どもの体を引かなければ、顔に当たっていたかもしれない距離だ。

そのママさんは、
「もし目に入っていたらと思うと、本当に怖かった」
と話していた。

傘の横持ちは、自分では無意識でも、後ろの人にとってはかなり危険だ。
特に階段では、高さがちょうど子どもの顔や目線に重なりやすい。

本人に悪気がなくても、“危険な持ち方”になっていることはある。
だからこそ、「傘は下に向けて持つ」というのは、小さいことのようで、実はとても大事なマナーなのだと思う。

だからこそ、このマナーは子どものうちに身につけておきたい。
「傘を下に向けて持つ」ことは、周囲の人に危ない思いをさせないだけでなく、「自分の動きが周りにどう影響するか」を考えることにもつながるからだ。

傘を正しく使おう

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「かさをただしく使おう」という項目がある。

「周囲とうまくやれる子」の親が最初にやめさせた、たった1つのこと『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・まわりに ひとが いないのを たしかめて かさを ひろげる。
・かさで まわりが みえなくならないように ちゅういする。
・かさを あけしめするとき ほかの ひとに しずくが かからないようにする。
・つかいおわった かさは ひろげて かわかしてから しまおう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

保護者向けのアドバイスには、「傘でいたずらをしたり遊んだりしてはいけないと必ず伝えましょう」とある。

傘は、雨から身を守るための道具だ。
だが、使い方を間違えれば、人を傷つけてしまう危険な道具にもなる。

だからこそ、「自分さえよければいい」ではなく、周囲にどんな影響を与えるかまで考えられる子に育てていきたい。