スーパーマーケットチェーン専務の例
外部委託していた生鮮部門の内製化を決断した際、彼は自ら遠方の専門業者に弟子入りしました。早朝の市場、厳格な温度管理、接客の機微――。一従業員としてゼロからすべてを体感したことで、現場のリアリティに基づいた経営戦略を立てることが可能になり、事業の拡大に成功しました。
歯科クリニック理事長の例
「訪問歯科」という新領域に乗り出す際、理事長は自ら他社の訪問現場で体験勤務をしました。歯科医師としての知見はあっても、機材の持ち運びや施設との調整といった「現場のリアル」は未知だったからです。実体験に基づいた的確な運営設計によって、事業はスムーズに軌道に乗りました。
事業の成否を決めるのは「トップの熱量」
新規事業の世界では、誰もが「未経験者」です。だからこそ、ピョートル1世のように自ら現場へ飛び込み、五感を研ぎ澄ませて汗をかくことが欠かせません。
リーダー自らが手を動かし、泥臭く学ぶ姿勢。それこそが組織に熱を吹き込み、メンバーとの信頼を築き、未知の事業を成功へと導く真の原動力となるのです。
※本稿は『リーダーは世界史に学べ』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。















