スタートアップのバイブルとして名高い『起業のファイナンス』シリーズの最新刊として、『起業のコーポレート業務』が発売されました。オフィスの探し方や社会保険への加入、PR、反社対応、M&A・IPO準備など、総務・経理・労務・法務とEXITに関する全てをカバーする「スタートアップの実務大全」とも言える1冊で、スタートアップ以外の企業のコーポレート部門の人にも大いに役立つ内容となっています。
この連載では、主に同書の「コラム」を公開していきます。第3回は、「ファイナンスカタカタ用語の誤用」についてです。
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スタートアップまわりでよくある「ファイナンスカタカタ用語の誤用」
キャッシュアウト/ショートはよく誤用されていると前述しました。他にもよく誤用される用語があるので、意味と正しい使用例を掲載しておきます。

キャッシュアウトが「資金が底をつく」という意味で使われているのをよく耳にしますが、キャッシュショートのほうが正しい表現です。

「バイアウト」を売却の意味で使っている様子が散見されますがこれは誤用です。また、もともとExitは「出口」の意味で、株主にとって持分を売却することを意味しています。

デットファイナンスは「Debt(借入)を使った資金調達」という意味で、和製英語のような位置づけです。英語では「Debt Financing」という言い方のほうがメジャーです。
金融畑出身ではない起業家であれば、誤用したとしても「まあ仕方ないかな。でも次からは気をつけましょうね」とは思います。
ただ、プロフェッショナルであるはずのVC勤務の方々も誤用しているケースが散見されますので、そういう場面に遭遇すると「あちゃー」となりますね(笑)。



