
看病婦vs看護婦のバトル勃発?
フユはここで10年も働いている一番の古株。手際はいいが、口は悪い。患者のことを「あの人、本当に面倒だわ」などと平気で大声で言う。
そんなとき、藤田(坂口涼太郎)が来て、看病婦は看護婦見習いから看護の仕方を教わるように、と指示を出す。一番の古株が見習いに教わる? こんな逆転、ありえない。当然フユたちは不満。
坂口は、りんが和泉侯爵夫人にとても気に入られたからと説明。しかもりんは家老の娘だから、看護だけでなく振る舞いも学ぶといいと言う。見習いには華族の娘もいる。いいところのお嬢様たちがいる病院というスペシャル感を売りのひとつに加えることで、病院の人気を上げる考えのようだ。
生田絵梨花が出ているから想像するわけではないが、身近な同級生みたいなAKB48に対して、お嬢様派の乃木坂46の違いのようなものであろう。長屋のおばちゃんみたいな庶民派・看病婦から、清楚なお嬢様・看護婦へ、病院はコンセプト変更を目論み始めた。
ヨシ(明星真由美)はお茶を床にこぼし「お上品な雑巾の拭き方でも見学させてもらおうか」とけんかごしに。
「何ですの?ひどい!」とお嬢様・柳田しのぶ(木越明)は悲鳴をあげる。
これでは看病婦対見習い看護婦の仁義なきバトルがはじまってしまう。
お茶をこぼすアクションは、久々に絵に描いたようないびりであった。昔(昭和や平成の前半)は、意地悪のすごさが見どころのドラマもあったのだ。
この意地悪そうなヨシを演じている明星真由美。この人は、なかなか興味深い経歴の人なのである。
前職は紅白歌合戦にも出場経験のある人気バンド氣志團の初代マネージャーだったのだ。でも、その前は、小劇場を中心に大活躍していた俳優で、ダイナミックな演技をしていた。
せっかくの俳優の才能を脇において、裏方に回ったことが演劇ファンには驚きだったし、惜しむ声も多かった。確か、占いも得意で(筆者のうっすらとした記憶)、多彩な人だった。初代マネージャーということは氣志團をブレイクさせた立役者でもある。
いままた俳優業に戻ってきて、的確な演技でドラマを支えている。
お茶こぼす仕草、場の凍らせ方が迫真でした。







