「ヴィトンの長財布」より「100均ポーチ」!?若者から50代以上まで“財布キャンセル界隈”が広がるワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

現金やクレジットカードを入れる財布。かつては“持っていて当たり前”だったが、現在は財布を持たないライフスタイル、いわゆる「財布キャンセル界隈」が広がっているという。昭和・平成・令和で変化してきた“財布の存在意義”を追った。(清談社 真島加代)

キャッシュレス決済比率は約6割
進む“財布のミニマル化”

 経済産業省の調査(*1)によると、2025年の日本におけるキャッシュレス決済比率は58%を記録した。決済手段の内訳ではクレジットカードが82.7%を占め、続くコード決済も10.2%まで拡大。スマホ1つで支払いを済ませるスタイルが急速に浸透している。

(*1)…「我が国のキャッシュレス決済額及び比率の推移(2025年)」

 キャッシュレス市場の拡大は、現金やクレジットカードを入れる“財布”そのもののあり方にも影響を与えている。

「令和の財布は“お金を持ち歩く道具”というより『ミニマルなアクセサリー』に近い存在になっています」

 そう話すのは、消費経済アナリストの渡辺広明氏。

「今は数枚のカードと少しの小銭が入るミニ財布や、フラグメントケースでとことん身軽にする人、さらに『万が一のための現金が入れば100均のクリアケースで十分!』と割り切る人も増えています」