小高い丘の上に、幼稚園の5歳児クラスから小中高に相当する13年間の課程がそろうセントメリーズ(東京・世田谷区)
東大合格者数で全国トップ3の聖光学院には2つの兄弟校がある。今回は兄であるセント・メリーズ・インターナショナルスクールの意外な実情に触れながら、弟である静岡聖光学院との新たな取り組みについて、森上教育研究所の森上展安代表が聞いた。(ダイヤモンド社教育情報、撮影/平野晋子)
工藤誠一(くどう・せいいち)
聖光学院&静岡聖光学院中学校・高等学校校長

聖光学院中学校・高等学校校長、静岡聖光学院中学校・高等学校校長、学校法人聖マリア学園理事長。一般財団法人神奈川県私立中学高等学校協会理事長。1955年横浜市生まれ。明治大学法学部と政治経済学部卒。在学中から母校である聖光学院中学校・高等学校の教員を務める。87年明治大学大学院政治経済学研究科博士課程修了。政治経済学博士。聖光学院事務長を経て、2004年より聖光学院の現職に。12年には学校法人理事長にも就任、22年より静岡聖光学院の校長も兼務している。
インターナショナルスクールブーム
――セントメリーズ(セント・メリーズ・インターナショナルスクール/東京・世田谷区)に来たのは二十数年ぶりです。
工藤 あまりインターナショナルスクールが紹介されることはないものね。
――僕の事務所(東京・千代田区)の周辺はみんなインターナショナルスクールの幼稚園になってしまい、すごい状況です。でも、セントメリーズにはなかなか入れないようです。
工藤 そんなことはないでしょうが、伝統はある。歴史の古いインターナショナルスクールの一つですから。
――以前お伺いした当時、日本人の生徒はほとんど見かけませんでした。
工藤 そうでしょう。昔はそんなにインターブームではなかった。いまは大きく変わりました。日本人でも、両親共働きで年間350万円近い授業料が払える、兄弟で入ると700万円ですが、そういうご家庭が増えているということです。
――格差は激しいですね。
工藤 授業料は、1924年開校の共学校である横浜インターナショナルスクール(横浜市中区)の方がセントメリーズよりも高い。古いのは、1908年設立のカトリック女子校である聖心インターナショナルスクール(東京・渋谷区)でしょう。
セントメリーズは昭和29(1954)年の創設で、元々は泉岳寺(東京・港区)近くの森村学園(現在、横浜市緑区)の隣にありました。その土地を売って、世田谷に移りました。
――私の生まれたころですね(笑)。今回はデイヴィス校長にも加わっていただきます。
デイヴィス 校長に今年度から就任しました。以前から本校のことはよく聞いていましたが、前校長の影井三郎さんから校長募集のお話を聞き、応募しました。
――こちらの前からインターナショナルスクールにいらしたんですか?
デイヴィス タイにあるインターナショナルスクール・オブ・バンコクに30年余りいて、11年間校長も務めました。まずは、新しく加わった者の視点でお話ししたいと思います。来て感じたこの学校の強みは4つあります。
第一に、世界的な水準で見ても教員の質が高い。海外からのリクルーティングにも力を入れることで、生徒の成長にも貢献できると思います。第二に、世田谷という立地です。素晴らしい施設を持っています。
――屋内プールもありますね。以前校舎があった場所は広々としたグランドになっていました。
工藤 幼稚園の5歳児クラスから、小中高に相当するグレード1から12までが同じ構内にあります。クラスルームや図書館などの入る校舎棟は2009年に竣工、11年にはプールや体育館ができました。
――校内を見ても、男子校とは思えないくらいきれいな状態を保っていますね。
男子校とは思えないほどきれいな教室の雰囲気







