IBDPを含む教育活動は「3つのA」に特徴
海外の大会で多数の受賞歴を誇る合唱団(Men's Choir)
――三つ目の強みはいかがでしょう。
デイヴィス 修道会が始めた学校という長い歴史の中で、世界の主要大都市に非常に結び付きの強い同窓会があることが第三の強みです。
――男子校のインターナショナルスクールというのは珍しい。
デイヴィス もし共学化すると言っても、同窓会が反対して許してくれないでしょう(笑)。第四に、Academics(学業)、Athletics(運動)、Arts(芸術)という3つのAから始まる教育プログラムの強みです。
――国際バカロレア(IB)を導入していましたね。
デイヴィス IBプログラムは、グレード11と12(高2・3相当)が対象で、大学入学資格の得られるDP(ディプロマプログラム)です。Academicsでは、主に米国大学進学で必要なPSTとPSAT(Preliminary SAT)、小学生対象の学力測定試験であるMAPテスト(MAP Growth)が行われています。日本にあるインターナショナルスクールの中でも際立って優秀な成績を付けていると思います。
アンドリュー・デイヴィス(Dr. Andrew Davies) セント・メリーズ・インターナショナルスクール校長
1965年ロンドン生まれ。教育学博士。両親共に教職者の家庭に育ち、30年以上にわたりインターナショナルスクールの教育に携わっている。タイにあるインターナショナルスクール・バンコクでは11年間校長を務めた。男子のラグビーと女子のサッカーも指導、東アジア海外学校連合EARCOSの元理事長で、国際バカロレア(IB)校長評議会の委員にも2度選出されている。2025年4月より現職。
――残る2つのAはいかがでしょう。
デイヴィス Athleticsはスポーツや部活動ですが、日本のインターナショナルスクールでは唯一の男子校ということもあって、特に力を入れています。Titans(タイタンズ)というのが本校のチーム名です。
Artsは芸術で、特に音楽に力を入れています。合唱団が毎年のように海外の大会に遠征して受賞しています。ビジュアルアートという点では、IBでも2年間のポートフォリオを作って取り組んでおり、マルチパーパスホールでミュージカルや演劇活動を毎年演じています。こちらも男子校としては珍しく、非常にクオリティが高いと思います。
――日本の学校、特に男子校にはあまりない内容ですね。インターナショナルスクールですからいろいろな国の生徒さんがいらっしゃる?
工藤 幼稚園から小中高に該当する課程まで全校の定員は960人です。アメリカンスクールではないので、世界50カ国近くの生徒が在籍しています。
――卒業生の進学先はいかがでしょう。
デイヴィス WASC(米国西部地域私立学校大学協会)および CIS(国際学校協議会)の認定を受けており、2025年の卒業生のうち、50%が北米(アメリカとカナダ)、20%が欧州(うち13%がイギリス)、26%が日本の大学にそれぞれ進学しています。アジアとオーストラリアが残り4%です。以前は、日本の大学ではICU(国際基督教大学)や上智大学が多かったのですが、近年は早稲田大学なども目立つようになっています。
――北米ではカリフォルニア州の大学が多く並び、日本では京都大や大阪大という国立の名前も見えます。4人に1人が日本の大学に進むとなると、それだけ日本人の生徒が増えているということですね。
デイヴィス インターナショナルスクールでは駐在員の子弟などが数年間在籍して転校していく例が多く見られましたが、バンコクでも最近は現地の生徒の比率が高くなる傾向にありますね。日本人の生徒はハードワーカーで、非常に優秀だと思います。
セントメリーズのチーム名は「タイタンズ」







