ほとんどの生徒は米国中心に海外大学へ

卒業生の半分は北米の大学に進学する卒業生の半分は北米の大学に進学する

――ところで、三人兄弟の交流状況はいかがでしょう。

工藤 以前は修道士同士で交流していましたが、日本にいま残っているのはご高齢の3人だけになりました。生徒同士、教職員間の交流もより深めていければと思っています。静岡聖光学院とは、横浜の聖光学院から先生を呼んで、土曜日放課後の特別講習を行うほか、受験指導も行っています。高1では静岡から横浜への「国内留学」も行っています。

――セントメリーズとはいかがでしょう。

工藤 静岡で行っているイングリッシュキャンプや探究プログラムへのセントメリーズからの受け入れも考えてみたいと思います。

――前回伺ったお話では、静岡聖光学院のインターナショナルコースからは高校に籍を置いたまま、セントメリーズで学ぶこともできるわけですが、IBDPも対象になるわけですね。

工藤 そうです。その点で他校よりもアドバンデージがあると思います。

――セントメリーズに入るには、ご家族も含めて相当の英語力が必要なのでしょうか。

森上展安[聞き手]
森上展安(もりがみ・のぶやす)
森上教育研究所代表

1953年岡山生まれ。早稲田大学法学部卒。学習塾「ぶQ」の塾長を経て、1988年森上教育研究所を設立。40年にわたり中学受験を見つめてきた第一人者。父母向けセミナー「わが子が伸びる親の『技』研究会」を主宰している。

工藤 親にもインタビュー(面接)がありますから、できれば英語でやりとりできることが望ましい。静岡聖光学院からセントメリーズに移る生徒は、中3で英検準1級程度は必要となります。中学では普通のクラスから英語を学んでいき、英検2級前後の英語力になってからインターナショナルクラスに移ることも考えています。学びの天井はつくらないようサポートします。

 前回も触れたように、セントメリーズの生徒が日本の大学の医学部などを受けたいという場合には、学校教育法の第1条校である静岡聖光学院に籍を置くことで、受験資格が得られるようになります。

――それがハイブリッドということですね。静岡には創立時から寮があるというお話でしたが、現状は。

工藤 寮の定員は200人で、現在170人ほどが暮らしています。在校生に占める寮生の割合も3割を超えて増加傾向です。この春から、寮を通年で開くことにしました。

――長期休暇や休みの日でも、寮に残って勉強できるようになるわけですね。インターの学校には、生徒への個別対応をしているという印象があります。

工藤 東京は空前のインターブームでも、地方都市はそうではありません。静岡聖光学院でならさまざまな形で学ぶことができます。セントメリーズでは、幼稚園は1クラス18人ですが、日本の小中高に当たるグレード1から12でも1クラス24~25人程度と少人数クラスになっています。

――他校との交流はいかがでしょう。

デイヴィス 同じ修道会が設立した兄弟校ということで、静岡聖光学院とは協力していきます。他のカトリックのインターナショナルスクールとの関係も重要と考えています。同じ世田谷区で近くにある女子校の清泉インターナショナル(1962年設立)や渋谷区にあるやはり女子校の聖心インターナショナルスクールとは生徒同士の交流もあります。

校名と共にペナントに記されたFICは「キリスト教教育修士会」のラテン語Fratrum Instructionis Christianaeから校名と共にペナントに記されたFICは「キリスト教教育修士会」のラテン語Fratrum Instructionis Christianaeから