アメリカ「半導体売ったろか?」中国「いらない」→イジワル作戦を拒否した習近平の腹の中Photo:China Pool/gettyimages

トランプは何を読み間違えたのか?
中途半端な規制を重ねた結果…

 年初、エヌビディアのGPU「H200」について、中国当局は輸入を許可しない方針だと報じられた。当局が、中国内企業に対して「調達しないように」と事実上の購入禁止を命じていた。

 その数カ月後、米国が中国に販売を許可しても、中国企業は発注しなかった。当局は国内産業の育成を優先し、中国内で同レベルのものを生産できるようにするためだ。

 H200を中国向けにアレンジ(機能制限)した「H20」もある。このH20は先端であっても、「最」先端ではない。昨年、米国はH20の対中輸出を再開する政策を決定した(米AMDのチップとともに)。ただし、中国向けの収益から15%を米国政府に上納するという異例な条件だった。

 トランプ氏は、「政府は20%を要求したが、フアン(※エヌビディアCEOのジェンスン・フアン氏)が15%に値切ったんだ」とジョークだか本音だかわからないような、いつもの調子で語っていた。

 米国は、中国にH20は売っても、H200は売りたくなかった。そこそこの半導体を中国に売ることで、中国内の半導体産業の育成を遅らせる狙いがあった。そうすれば中国を米国に依存させ、収益を確保できる。さらに15%の“ラッキー税”まで入ってくる。一石二鳥ならぬ一石三鳥な戦略だ。