映画『プラダを着た悪魔2』のプレスツアーイベントに登壇した俳優のアン・ハサウェイ Photo:Getty Images
5月1日から公開されている映画『プラダを着た悪魔2』が絶好調だ。日本国内では公開から約半月で興行収入30億円を突破。公開から1週間で、早くも前作の最終興行収入(約17億円)を超えたのだという。近年のヒット作『トップガン マーヴェリック』を上回る勢いとも報じられ注目を集めている『プラダ2』が、現代に刺さった理由は?(フリーライター 鎌田和歌)
20年ぶりの「プラダ」
なぜ今大反響を呼ぶのか
2006年に公開された『プラダを着た悪魔』の20年ぶりの続編となる本作。メリル・ストリープとアン・ハサウェイの再共演を心待ちにしていたファンも多いだろう。とはいえ、これほどの反響は予想以上かもしれない。全米では初週末3日間の興行収入が約7700万ドルと伝えられている。
過去の人気作の続編といえば近年では35年ぶりに続編が制作された映画『トップガンマーヴェリック』や、90年〜2000年代のドラマシリーズの20年後を描いた『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』などがある。
日本国内でも例えば、1991年に放送された大ヒットドラマ『101回目のプロポーズ』の続編『102回目のプロポーズ』(フジテレビ)が放送中。7月からは1998年の名作ドラマ『GTO』(同)の続編が放送される予定だという。
人気作の続編は、過去作を知っている人からの注目度が高いアドバンテージがある一方で、その期待に応えなければならない重圧もある。懐かしさだけに頼った続編は、当時のファンにすら届かないことがある。過去作の記憶をどう現代化するかが問われるのだ。
『プラダを着た悪魔2』は観客の満足度が高く、早くもリピートする人も少なくないのだという。
早速映画館で鑑賞したところ、画面のゴージャスさに圧倒された。
近年のエンタメ作品は、配信ドラマを中心にリアリティ重視・低予算化が進み、「大人向けのラグジュアリーな娯楽作品」は減少傾向にある。そんな中で、前作から引き継がれたゴージャスなファッション、ニューヨークの街並み、華やかな業界の描写は、2026年の現代において、ある種の「非日常」として新鮮に映った面もあるのかもしれない。
起承転結がどうこう、というよりも、ミランダ(メリル・ストリープ)とアンディ(アン・ハサウェイ)たちの洒脱な会話、ファッション、ショー、セレブたちのカメオ出演、前作ファンにわかる仕掛けなど、その世界観を楽しむ映画である。
特に現代の日本でも刺さったと思われる理由を分析してみたい。







