「何事もちゃんとしなきゃ」と、いつも一生懸命に頑張っていませんか? 実は、その真面目さや責任感の強さこそが、無意識に脳へ過度な負担をかけ、うつ病を招く原因になっているかもしれません。周囲から「頼れる人」と見なされがちな人ほど陥りやすい【5つの特徴】を解説。自身の心の傾向を正しく自覚し、大切な脳をパンクから守るためのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が解説】「うつ病になりやすい人」に見られる特徴・トップ5Photo: Adobe Stock

うつ病になりやすい人の5つの特徴

精神科医がよく診る疾患の一つに「うつ病」があります。うつ病は、一度かかってしまうとなかなか回復せず、長期の休職を余儀なくされたり、場合によっては命に関わる事態になったりすることもある、決して侮れない病気です。

だからこそ、自分が「うつ病になりやすいタイプ」かどうかを把握しておくことは、予防の観点から非常に重要です。そこで、今回は「うつ病になりやすい人の5つの特徴」についてお話しします。

1. 几帳面な人

「何事もちゃんとしていないと気が済まない」「少しの手抜きや、いい加減なことが許せない」という人は注意が必要です。几帳面な人は、大雑把な人なら受け流してしまうようなことまで、全て気にかけて対処しようとします。その分、脳への負荷が高くなって脳疲労を起こしやすくなり、結果としてうつ病につながりやすいのです。

2. 責任感の強い人

「これは私がやるべきだ」「これも私の責任だ」と、何でも自分で抱え込んでしまう人も要注意です。少し適当に済ませたり、人のせいにしたりすることができず、「何もかも自分が」となってしまいます。自分が直接問題を起こしたわけではなくても、「自分の責任です」と前に出てきてしまうような人は、全てを背負い込むことで脳への負担を大きくしています

3. 人に頼むのが苦手な人

責任感が強いことにも通じますが、全て自分がやるべきだと思い込み、人に仕事を頼むのが苦手な人も当てはまります。人に仕事を任せるのは、実は大切な業務の一つです。これができず、全て自分で動いてしまうと、当然ながら自分の抱える仕事量が増加してしまいます。それによって脳疲労が蓄積しやすくなるため、普段から人に仕事を振って任せる能力を鍛え、慣れておくことが大切です。

4. 完璧主義な人

「何でも完璧でなければならない」と考える完璧主義も、うつ病になりやすい代表的な特徴です。厄介なのは、本人がそれを「当たり前」だと思っており、自覚がないことが多い点です。周囲から「考えすぎ」「やりすぎ」と指摘されることがあれば、あなたは完璧主義かもしれません。

仕事は70~80%までは比較的楽にできても、残りの10~20%を完璧に仕上げるには莫大な労力がかかります。毎回それをやっていると脳への負担が大きくなるため、少しルーズなくらいが良いのです。

5. 自責的な人

何か問題が起きた時に「私が悪いんだ」と自分を責めがちな人は、常にくよくよとネガティブに考えがちです。全て自分のせいだと考えるため、悩み事も増え、脳への負担が大きくなります。また、自分を追い込むことで自己評価も下がってしまいます。うつ病になるとさらに自責的な傾向が強まるため、普段から自責的な人は特に予防を意識したほうが良いでしょう。

まとめ:共通するのは「脳への負担感」

改めて、5つのポイントを復習しましょう。

➊几帳面な人
❷責任感の強い人
➌人に頼むのが苦手な人
➍完璧主義な人
➎自責的な人

これらの特徴に共通しているのは、そうでない人に比べて「考え事や悩み事、抱える仕事が増えがち」ということです。同じ生活をしていても、脳への負担感がどうしても強くなってしまうため、うつ病になりやすいのです。

今回のお話で当てはまるものがあった方は、すぐに改善するのが難しくても、「自分にはそういう傾向がある」と自覚するだけでも十分な予防になります。ぜひ参考にしてみてください。