人生後半を楽しむためには、事前準備が不可欠だ。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【40歳が境】「人生後半がどんどん楽しくなる人」の共通点・ベスト1Photo: Adobe Stock

人生後半が楽しくなる人の特徴

40歳を過ぎると、不思議なことが起きる。

若い頃より自由に使えるお金は増えた。仕事もある程度落ち着いてきた。

それなのに、「毎日がなんとなく楽しくない」と感じる人が少なくないのだ。

その理由は意外とシンプルである。
人生後半が楽しくなる人と、そうでない人の差は、「時間の使い方」にある。
多くの人は、やるべきことをすべて終えたあとに楽しもうとする。

仕事が落ち着いたら。家事が終わったら。子どもの手が離れたら。

そう考えているうちに、人生はどんどん先へ進んでいく。

一方で、人生後半がどんどん楽しくなる人には共通点がある。
それは、「自分の時間を楽しむ方法を知っていること」だ。

楽しみを「ご褒美」ではなく、人生に必要な予定として扱っている。
だからこそ、年齢を重ねても毎日に楽しみが残り続けるのである。

「自分の楽しみ」を優先する練習をしよう

もし、自分の楽しみを優先することに苦労しているのなら、まずは練習をしてみよう。
以下のことを順番に試してみるといいだろう。

1.最初に「自分の時間」を確保する
パーソナルファイナンスの考え方を応用し、やるべきことではなく、まず自分の好きなことを中心にして毎日の計画を立てよう。当然ながら、これは誰もがつねにできることではない。重要なのは、自分に何ができるかを考えることだ。できる限り、自分にとって大切な時間を確保してから、他のやるべきことをスケジュールしよう。その逆は避けること。あなたにとって最高の時間を、他人に譲る必要はないはずだ。
2.「自分の時間の使い方を正当化する必要はない」と意識する
私は、趣味の時間を優先し始めたとき、実際には誰も気にしていないのに、そのことを誰かに説明したり、正当化したりしなければならないような気がした。平日の午後にゲームをするときの妙な罪悪感は徐々に薄れていったが、そのためには考え方を変える必要があった。自分の時間の使い方を正当化したいと思うのはよくあることだ。「これは毎月の楽しみなんです」と、自分が好きなことをする前に言う人もいる。でも、その特別な毎月の楽しみを、毎日のルーティンにすることも不可能ではないはずだ。これはあなたの人生だ。時間の使い方は賢く選択しよう。
3.「計画性」と「自発性」を組み合わせる
レジャー活動には、計画性が必要なものと、その場の気分ですぐに行えるものの2種類がある。ソファに座ってゲームをするのには計画は必要ない。しかしコンサートに行きたければ事前にチケットを購入しなければならないし、友人と夕食がしたいのなら日程の調整や店の予約が必要だ。おそらくあなたは、両方の活動を楽しみたいと思うはずだ。そのためには、どうすればよいだろうか?

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

人生後半が楽しくなる人は、特別な趣味や才能を持っているわけではない。
ただ、「いつか楽しむ」のではなく、「今の人生に楽しみを予定として入れている」のだ。

仕事や家事、責任はこれからもなくならない。
だからこそ、それらが終わるのを待つのではなく、自分が心から楽しめる時間を先に確保することが大切なのである。

40歳からの人生を楽しくする秘訣は、もっと頑張ることではない。
自分の時間を後回しにしないこと。
その小さな習慣が、人生後半の充実度を大きく左右するのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)