悲しい顔で応じると
相手は一瞬で毒気を抜かれる
その戦術とは“泣き落とし”。
今にも泣きだしそうな悲しそうな顔をしてみせるのです。さらに、自分が悲しいということもさりげなく相手に伝えましょう。セリフは何でもいいと思うのですが、たとえば次のようなセリフが参考になるでしょうか。
「そんなに厳しく叱責(しっせき)されると、私も悲しいです」
「あなたの言葉は、あまりにひどすぎます」
「そのように言われると、心が傷ついて立ち直れません」
すると相手はどのような反応をするでしょうか。おそらくは、「あっ、ヤバい、ちょっと言いすぎちゃったかも?」とすぐに自分の非を悟ってくれるはずです。「ああ、すまん。たしかに言い過ぎだったよな」といきなり態度を軟化させてくれるでしょう。
こちらが悲しい顔で応じると、相手は一瞬で毒気を抜かれ、それ以上、言葉を荒らげられなくなります。このような心理効果は、「アンダードッグ効果」に通じるものがあります。
「アンダードッグ」というのは“負け犬”を意味する英語なのですが、うなだれてしょんぼりし、ものすごく落ち込んだ顔をしていると、相手はそれ以上強い態度をとれなくなってしまうのです。同情や哀れみの気持ちが強くなり、強い態度をとってくるどころか、逆にやさしい態度を見せるようになってくれるのです。
悲惨な状況で泣いている人には
感情的なサポートをしたくなる
さらに相手の同情や哀れみの気持ちを引き出したいのであれば、できれば涙を流してください。そうすればさらに相手の同情や憐憫の気持ちを引き出すことができるからです。
オランダにあるティルビュルフ大学のミッシェル・ヘンドリクス氏は、悲惨な状況に陥って泣いている人が登場するシナリオを530人に読んでもらい、どのような気持ちになるのかを尋ねるという実験をしてみたところ、そういう人には感情的なサポートをしたくなる、という答えが多く見られることがわかりました。







