記事を書いたのはシマケンだった
この回のなかで、またシマケンが部屋で何か書いている場面が挿入されていた。それは単なるファンサービスではなかったのだ。
女郎の記事はシマケンが書いたものだった。
瑞穂屋でりんが卯三郎と話しているのを、お茶を飲みながら盗み聞きしていたのも、ファンサービスではなかった。このとき彼が聞いた話を新聞社の人にしたら、記事を書くことになったので、さらに取材してディテールを膨らませた。
固有名詞は変えながら、読む人が読めば、人物を特定できるように書いたというシマケンに、りんは憤慨する。
「新聞には、文字には、力がある。世間に夕凪さんのことを知らせたら、きっと」
世間の声が夕凪を助ける流れになることを信じているシマケンだが、りんは、もっとひどいことになるかもしれないと恐れる。
悲しい音楽が流れる。これまでそれなりにいい関係を築いていたシマケンとりんだったが、ここへきて価値観の違いによって関係性が悪くなってしまった。せっかくシマケンがフィーチャーされたのに、挽回できるのか。
りんが期せずして女郎の問題を社会に訴えかける方向に進んだ一方、直美はバーンズいわく「看護」の方向で夕凪を助けようとする。
新聞記事が出たことで、「前にも後ろにも進めなくなった」と絶望する夕凪。
彼女の熱を下げるために、高価な氷を使いたいと木村(前野朋哉)に願い出る。藤田(坂口涼太郎)を使って薬を増やすことには成功した直美、木村をうまく動かすことができるだろうか。
りんと直美がそれぞれのやり方でことに当たるという展開はわくわくする。それがバディものの醍醐味だ。









