砂糖や人工甘味料の甘さでも認知症をはじめとした疾患リスクを高める。管理栄養士の望月理恵子氏がこう説明する。
「砂糖入り飲料の摂取量が増えるほど、アルツハイマー型認知症の発症リスクが有意に高まり、また砂糖の代わりに人工甘味料を用いた飲料についても、認知症や脳血管疾患リスクを高めると報告されています。低エネルギーと甘さを両立させる甘味料としてソルビトールやアスパルテームなどが多用されていますが、多量摂取は認知症や糖尿病リスクを高めることがわかっています」(望月氏)
「砂糖不使用」でも
果糖を使っている可能性
「砂糖不使用」という表示は、砂糖を使っていないが、代用として先ほどから危険性を指摘している「果糖」を使っている可能性がある。
また「シュガーレス」「無糖」「ノンシュガー」も糖類が全くないというわけではなく、飲料であれば100ミリリットルあたり0.5グラム未満であれば表示することができるという。パッケージに表記される栄養成分表示で確認し、たとえ“甘さ控えめ”でも、ぐびぐび飲みすぎないように。
ダイエット炭酸飲料を飲むほど
認知症リスクが高まる理由
最新の研究報告では「ダイエット炭酸飲料」に警鐘が鳴らされている。
「米国のマイアミ大学ミラー医学部から今年発表された報告で、ダイエット炭酸飲料の摂取量が多いほど認知症発症リスクが高まり、1日に1杯増やすごとに認知症リスクが約1.39倍高まるという結果でした(※1)。また1日にダイエット炭酸飲料を1本以上摂取する人は、1日1本以下の人に比べて認知症発症リスクが4.15倍高くなることもわかっています」(東丸医師)
ダイエット炭酸飲料にも人工甘味料が用いられていることが少なくない。
「人工甘味料の一つのサッカリンについて、人に対する発がん性は否定されましたが、それでも腸内環境を乱す可能性があります。『脳腸相関』の観点から、脳に悪影響を及ぼす恐れがあり、やはりなるべく人工甘味料は避けたほうがいいと私は思います」(同)
脳で緊張やストレスを感じると、おなかが痛くなったり下痢を起こしたりすることがある。反対に腸のコンディションが悪いと脳にも影響を与えるのだ。これを「脳腸相関」という。
コーヒーは認知症予防になるが
飲みすぎで認知症リスクが高まる
さて、前回の記事で「認知症リスクを下げる飲みもの」を紹介したが、どんなに良い飲みものも、“飲みすぎ”れば毒となる可能性がある。一つはコーヒーだ。
(※1)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41481495/







