「コーヒーの摂取は1日1杯から認知症予防になりますが、4杯以上になるとリスクを高めるという報告があります(※2)。別の研究でも、1日6杯以上の摂取は1日1~2杯の摂取と比較して、認知症の発症リスクが53%高まるとされています(※3)」(望月氏)
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同様のことが赤ワインにもいえる。再び東丸医師が解説する。
「赤ワインに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、老化や動脈硬化、高血圧症、認知症予防に期待できます。実際にフランスのボルドー大学が行った疫学調査では、一定量のワインを飲み続けることがアルツハイマー型認知症予防に効果があると報告しています」
「数年間にわたり追跡調査を行うと、毎日ワインを飲んでいる人は、アルツハイマー型認知症の発生率が、酒を全く飲まない人のわずか4分の1にとどまっているというのです。そして多くの研究をまとめたごく最近の論文などでも、中等量以下の赤ワインは認知症予防に良いと報告されています」
赤ワインでなくても適度な飲酒習慣は良いのかもしれない。アメリカのコロンビア大学医学部神経内科では、約2200人を対象に飲酒習慣を五つのグループ(飲酒歴なし、飲酒歴あるが現在飲酒なし、1週間に1回未満、1週間に1回から1日に2回未満、1日2回以上)に分け、認知機能との関係を調べている。
「それによると女性で1週間に1回以上から1日2回未満のグループは、飲酒歴がないグループより、社会的背景などそのほかの条件を調整しても、MMSE(認知症の診断用テスト)の数値が良かったのです。ですがこの研究では、男性が飲酒することで認知機能を維持する結果は出ませんでした」(東丸医師)
東丸医師は「アルコールは適量摂取が重要です」と強調する。
「私は週7杯まで(ワインなら1杯が男性150ミリリットル、女性が100ミリリットル)が適量と考えます。アルコール摂取は体内で炎症反応を促進し、神経細胞を攻撃するだけでなく、ビタミンB1の吸収を妨げるなど身体に悪影響があります」(同)
過ぎたるは、なお及ばざるがごとし。飲酒好きな人は赤ワインを選んで健康効果を求めつつ、飲みすぎにはくれぐれも気をつけたい。
(※2)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37970326/
(※3)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34165394/
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