Photo:SANKEI
「できないことを克服しなさい」……多くの人がそう言われて育ってきた。しかし、家具メーカー大手のニトリでは、社員の短所の克服は目指さないという。「何ができないか」ではなく、「何が得意か」に目を向けてきた。人の強みを生かす組織づくりに迫る。※本稿は、実業家の似鳥昭雄(著)、精神科医の岩波 明(監修)『発達障害の私だからこそ、成功できた』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。
自身の経験を活かした
ニトリ流の人材育成
ニトリの成長を支えてくれているのは社員ですが、その人材育成の柱として「配転教育」を行なっています。これは2、3年で部署異動を行ない、社員にさまざまな部署の仕事を経験してもらう取り組みで、それぞれの隠れた長所を発見できる良さがあります。
自分の短所はコンプレックスとなりやすいからこそ、自分自身でもよくわかります。でも長所は案外本人もわかっていないことが多い――というのが、発達障害の特性とともに生きてきた私の考えです。
なのでニトリでは、「その人の良いところは何か?何が得意なのか?」を探し出すために、部署を変えていろんな経験をしてもらうようにしています。すると、それまでは見えてこなかった部分が表に出てくるのです。
一人ひとり、年齢も違えば職種も違い、それぞれに持っている技術や資格も異なります。その人が本当は何を得意としているのかは、過去の経験からだけではわからないものです。だからこそ、ニトリでは社員にたくさんの機会を与えています。
「あなたこれ、向いているんじゃない?」「これ、やってみたら?」。そう言ってあげるのです。







