「自分はダメなヤツだ……」と思い込んでいても、一つくらいは「これならいけそう」という長所があるものです。
それを早く、自分で見つけるのが一番ですが、ニトリでは「配転教育」をすることで社員の長所発見の可能性を上げています。一つでも長所が見つかれば、その他の短所は隠れちゃいますから。
社員一人ひとりの長所と短所を
組み合わせながら組織をつくる
私なんか、まさにそうです。100あるうち、長所は一つしかない。勉強は苦手だし、整理整頓もできないし、物事が終わるとそれを覚えていることもできない。本当に短所だらけです。
ただその分、失敗しても悩み続けたりはしませんし、たまたま商品の仕入れや開発に興味を持てたことがよかったなあと思います。好きなことには集中できますからね。
他に向いていることがあるかもしれないのに、とにかく短所を改善しようとして、それをどうにかやれるレベルにできたとしても、長所と言えるまで高めることはまずできません。自分が苦手なことを得意とする人は必ず世の中にいて、そう簡単に逆転できるものではないのです。
それよりも、長所を伸ばしていくことのほうがはるかに容易い。長所を見つけて、それを生かせる仕事を与える。そしてその長所をさらに伸ばしていく。こうしたほうが、部下としても自分の成長を実感できるものですし、その成長は会社の成長にも繋がっていきます。
この配転教育にも近い考え方の取り組みを、2021年から東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍先生の研究室と一緒に行なっています。「LEARN with NITORI」というプロジェクトです。
じっと席に座っていられない、落ち着きがない、忘れ物が多い、勉強が嫌い、友だちと話が合わない、空気が読めない、こだわりが強い……など、まるで私の子どもの頃と同じような特徴を持った小中高生たちに参加してもらって、自分らしく、自由に楽しく学ぶプログラムです。







