わが子にとって最強の「中学受験指南術」写真はイメージです Photo:PIXTA

模試の結果、学力の伸び悩み、そして入試本番――中学受験には「うまくいかない瞬間」が多々訪れます。そんな時、壁を突破するカギは、楽しく前向きに勉強に挑み続けることです。

自分のメンタルをコントロールし、前向きに挑戦を続けるために、親ができることとは何か。前編に続き、1万人を超える生徒を指導した経験を踏まえ、具体的な注意点や声かけのコツを解説します。(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)

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ご褒美で釣るのはドーピング!
まず「親子で話しておくべきこと」とは?

 経済学には、「限界効用逓減の法則」というものがあります。

 1万円をもらうと、誰でもうれしく感じますが、2回目に1万円をもらうと、1回目ほどの幸福度は感じなくなります。そこに「慣れ」の効果が発生するのです。

 子どもが良い成績を取った時に、「1000円」のご褒美をあげたとします。その時は、大変喜んでくれたのでこちらもうれしくなりました。さて、次に良い成績を取った時に、ご褒美はどうしますか?

 あげないと不満になるかもしれませんし、1000円では喜んでくれないかもしれません。だったら、2000円にすれば良いのか。でも、その次のご褒美は……。

 ご褒美で子どもを動かす時の難しさは、このあたりにあります。

 ご褒美も、時と場合とタイミングによっては絶大な効果が出ますので、上手に使うのが良いと思います。しかし、ご褒美のために中学受験をするのではありません。