決算報写真はイメージです Photo:PIXTA

デジタル化や脱炭素の潮流が加速し、物価高の影響も続く。トランプ関税や中東情勢の緊迫化も、企業にとって大きな試練となりそうだ。本連載では、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析する。今回は大塚ホールディングス、エーザイ、協和キリン、塩野義製薬、小野薬品工業の「製薬」業界5社について解説する。(ダイヤモンド・アナリティクスチーム 大根田康介)

全社で四半期増収率がプラス
塩野義製薬は30%以上増

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の「製薬」業界5社。対象期間は26年1~3月期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・大塚ホールディングス(HD)
 増収率:8.2%(四半期の売上収益6303億円)

・エーザイ
 増収率:9.1%(四半期の売上収益2054億円)

・協和キリン
 増収率:13.1%(四半期の売上収益1184億円)

・塩野義製薬
 増収率:32.8%(四半期の売上収益1389億円)

・小野薬品工業
 増収率:5.7%(四半期の売上収益1187億円)

 製薬業界5社はいずれも前年同期比で増収だった。特に塩野義製薬は大幅な増収となった。

 エーザイ、塩野義製薬、小野薬品工業はこの四半期が26年3月期の最終四半期となり、26年3月期通期の業績が明らかになった。

 この3社は27年3月期通期をどう予想しているのか。次ページで、各社の増収率の推移とともに詳しく見ていこう。