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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#2では、医薬品業界の予測年収を独自に推計し、全29社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
エリートが集う医薬品業界
3年後も高年収は変わらず
高年収で知られる医薬品業界。トップクラスの企業では「平均年収1000万円超え」が当たり前で、採用面でも高学歴のエリートがこぞって集まるなど、何かと話題性の高い業界だ。
かねて、数多くの“リストラ”策が実行されてきたが、足元では業績が波に乗る企業が多い。第一三共は主力の抗がん剤「エンハーツ」などが、中外製薬は血友病治療薬「ヘムライブラ」などが好調で、増益基調にある。
だが、医薬品の世界は新薬のパイプラインが将来の業績を大きく左右し、個別性の高い業界でもある。米国の関税強化や医薬品価格の最恵国待遇(MFN)政策といった不確実性もあり、必ずしも好調が続くとは限らない。
そんな医薬品業界の3年後の年収はどうなるのだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月期~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、医薬品メーカーを対象に29社のランキングを作成。その結果、9社が1000万円超えの年収を維持するという試算結果となった。
武田薬品工業、第一三共、中外製薬、大塚ホールディングス、アステラス製薬、塩野義製薬、エーザイ、小野薬品工業、協和キリン、ロート製薬、参天製薬、ツムラ、日本新薬、ゼリア新薬工業、久光製薬、東和薬品……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







