小さな問題が大きなものに拡大していくのは、人生すべてが汚染されていくような感覚だ。デスクにこぼしたコーヒーのように、小さな問題はあっという間に大きく広がっていく。茶色い液体が容赦なくパソコンや電話、書類の束に迫っていき、慌てて紙を当てて被害を食い止めようとしても役に立たず、状況は悪化するばかりだ。
心が落ちたときに必要な言葉は
「私にはできる!」
小さな問題は人生のあらゆる部分に影響を及ぼし、そしてやがて、その問題にまつわる感情が物事を見つめるレンズになっていく。
そしてついにはこう考えるようになる。
「生きるのってすごく面倒」
「自分には耐えられない」
「どいつもこいつもクソ野郎だ」
「自分の人生は終わった」
こうした思いは、(今はどんなにそう思えても)現実を映したものではなく、現状に対する主観でしかない。ところが、その違いがわかったところで、今まさに泥沼にはまっている人にはなんの意味もない。というより状況がさらに悪化しかねない。ネガティブな経験のせいで問題を乗り越える気力が湧かず、何より人生が楽しくない。
そんなときは、問題や世界の見方を変えることだ。ものすごく前向きで地に足のついた、新しいアプローチを採用することだ。
そんなわけで、ここでのアサーティブな言葉は「私にはできる!」だ。
自分の問題を嘆く前に
周りを見渡してみよう
人間は、誰しもその人なりの問題を抱えている。完璧な人生なんてありえない。絶対に。ソクラテスが生きていた2400年前もそうだった。もちろん今もそうだ。
自分に容赦なく正直になると、自分の抱えている問題は、他の人が抱えている問題と比べればてんで大したことがないと気づく。本当だ。よく考えてみてほしい。
あなたの人生が、ソマリアに生まれた子どもと同じくらい厳しいということはないはずだ。ソクラテスが生まれた紀元前470年ごろの人たちと比べれば、困難はずいぶん減ったはずだ。当時は近代医学も、電気も、車も、人々を守る優れた法律もなかった。







