実際の操作を動画で確認したが、アプローチの違いが興味深かった。NECは自動券売機やえきねっとなど既存の発売手順をなぞる形で、AIが「利用区間はどこですか?」「利用人数は何人ですか?」など、ステップごとに質問に答える形で進む。
一方、Gen-AXは話す順番に制約はなく、窓口の係員と同じように会話形式で進む。みどりの窓口を代替するのであれば、こちらの方が望ましいように思えるが、順番に聞かれた方が分かりやすいという人もいるだろう。 また、窓口はサービス内容についての質問や、どちらがいいかなどの相談にも対応していたが、そうしたニーズも満たす必要があるかもしれない。顧客はどのようなサービスを選ぶのか、技術的に対応可能なのか、実験の結果が楽しみだ。
新幹線eチケット購入機で
発券時間を1分に短縮
続いての取り組みは、次世代Suicaの取り組み「Suica Renaissance」の第4弾として登場する「新幹線eチケット購入機(仮称)」だ。新幹線eチケットとは「えきねっと」で発売する乗車券と特急券がセットになった商品で、手持ちのICカードのIDを登録すると自動改札にタッチするだけで利用できるサービスだ。
チケットレスの手軽さはもちろん、きっぷをなくさないという安心感、早期購入で5~30%割引される「トクだ値」の設定など、一度使えばその便利さがよく分かるサービスだ。しかし問題は、ネットでしか買えないえきねっと限定商品であること。JR東日本の調査によれば、券売機で新幹線のきっぷを購入する人の8割は乗車当日、うち半数は発車時刻の20分以内に購入しているという。
現状の券売機のユーザーインターフェースが複雑で分かりにくいのは同社も認めるところ。また、乗車券と特急券の2枚が発券されるため、在来線改札は乗車券のみ、新幹線改札は2枚とも入れるというのが分かりにくく、自動改札機に遮られて焦った経験がある人もいるだろう。
JR東日本プレスリリースより拡大画像表示
そこで機能を絞りこみ、利用区間を入力すると直近の列車が一覧で表示され、選択後は車両(自由席、指定席、TRAIN DESK、グリーン、グランクラス)、座席を選ぶだけとした。クレジットカードで決済後、Suicaをタッチすれば、新幹線eチケットとして使用できる。同社は1分で発券可能と胸を張る。
「新幹線eチケット購入機(仮称)」は2026年度末に大宮駅と宇都宮駅に設置予定だが、まずは実地検証の位置づけだ。検証結果を反映し、その他の駅に展開していく。







