システム上は直接関係ないが、インターフェース周りのデザインは、今年秋にサービス開始予定の新幹線予約サービス「JRE GO」と共通化する。JRE GOはネット予約の利用開始手続きをえきねっとの21ステップから最短4ステップに簡略化したものだ。新旧サービスを並走させながら、えきねっとに知見をフィードバックし、将来的な一体化を目指すとしている。
近距離きっぷに導入する
QR乗車券の仕組み
最後は2024年5月に関東鉄道事業者8社が共同で発表した「磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券への置き換え」について、2027年春にJR東日本管内の近距離きっぷ(100km以内のきっぷ)に導入すると発表された。
当時の発表によれば、置き換えは「持続可能なシステムへの移行」「より環境にやさしい用紙への置き換え」「お客さまサービスの向上」の3点を目的としていた。
駅の自動改札機、自動券売機などの出改札機器は、磁気乗車券用の機構の複雑さ・鉄道固有の専門性の高さから、イニシャルコスト・ランニングコストともに高い。物理的な接触を伴うため機械的トラブルも避けられない。
また、磁気乗車券のロール紙は金属を含んでいるため、リサイクルにあたり磁気層の分離・廃棄が必要だ。環境負荷軽減の観点からも、持続可能なシステムに移行する必要がある。
ただ、移行期ならではの苦労もある。発売区間がJR東日本で完結する駅は、磁気層の無いロール紙を使用できるが、首都圏では広く相互直通運転が行われているため、磁気券を残さざるを得ない。
そのため、連絡乗車券を発売する駅では引き続き磁気層のあるロール紙を使用し、連絡乗車券は磁気情報を書き入れ、QR乗車券として発行する場合はQRコードを印刷するという。
この問題の解決には、連絡乗車券を発行する事業者全てのQR乗車券導入を待たねばならない。ただ、磁気券はJR東日本全エリアで発行される乗車券の2.5%に過ぎず、大勢には影響ないとも言える。もともと、即時・全面的な切り替えは不可能であり、地道に進めていかねばならない。







