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「実家を相続すれば資産になる」――そう信じていた人が、思わぬ現実に直面している。売ろうにも買い手がつかず、解体には数百万円、さらに固定資産税まで跳ね上がる。なかには豪邸を処分したにもかかわらず、300万円以上の赤字を抱えたケースもあるという。なぜ親が残した家は「資産」ではなく「負動産」になってしまうのか。不動産系YouTuber・滝島一統氏が、その知られざる実態を明かす。※本稿は、不動産系YouTuberの滝島一統『その家、買ってはいけない 不動産屋が言わない、購入、投資、相続の真実』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
突然降りかかってくる
実家の相続問題
私のもとに届く空き家相談の中で最も多いのは、相続に絡んだケースだ。
「親から家を引き継いだのですが、どうすればいいでしょうか」。そう尋ねてくる相談者の年齢は幅広い。20代の若者が祖父母の家を突然引き受けることになったケースもあれば、50代・60代のサラリーマンが定年前後に両親の実家を抱えるケースもある。
共通するのは、「自分がこの家をどうするか」を誰も真剣に考えないまま、相続という形で突然問題が降りかかってくるという点だ。
家を手にした人間が最初に直面するのは、シンプルな二択だ。維持するか、売るか。だが、「維持する」を選ぶとして、どう維持するかといえば、実態はほぼ建て直し一択になることが多い。
リフォームして自分で住む以外に、賃貸に出すという選択肢も当然あるが、古すぎる建物では賃貸に出してもリフォーム代が回収できるか怪しい。容積率を使い切っておらず、建て直したほうが収益性を上げられる場合もある。こうした事情が重なり、維持するならば建て直しという結論になりやすい。







