この結果からわかるのは、次の4つの点である。

 第1に、「人的コミュニケーション志向」が強い人ほど、スモールビジネス志向も強い、すなわち、小さな店に引かれるということである。

 この分析で、人的コミュニケーション志向は、以下の変数から構成される因子である。

「店員からのアドバイス・提案を重視する」
「買い物では、店員とのコミュニケーションを重視したい」
「自分の意見や要望を聞いてくれる店を利用したい」

 スモールビジネス志向の消費者を引きつけるためには、人を通した“コミュニケーション力”が大切になるということがわかる。

 第2に、「地域志向」が強い人ほど、スモールビジネス志向も強いということである。

 ここでの地域志向は、以下の変数から構成される因子である。

「地域密着の店が好き」
「できれば地元で買い物をしたい」
「地域に密着している店を利用したい」

 スモールビジネス志向の消費者を引きつけるためには、“地域とのきずな”が大切になるということである。

 第3に、「ほんもの志向」が強い人ほど、スモールビジネス志向が強い。この分析で、ほんもの志向は、以下の変数から構成される因子である。

「独自性がある店で買い物をしたい」
「買い物では、店の個性を重視する」
「店のこだわりを重視する」
「専門性が高い店で買い物をしたい」

 スモールビジネス志向の消費者を引きつけるためには、“ほんもの力”(個性・こだわり・専門性)が重要になることがわかる。

 第4に、「リピート志向」の消費者ほど、スモールビジネス志向が強い。リピート志向は、以下の変数から構成される因子である。

「リピート利用をしている店が多い」
「気に入ったお店は長く使い続けたい」
「買い物はここと決めた店がある」

 スモールビジネス志向の消費者は、一度その企業に共感を覚えると、リピーターになってくれる可能性が高いということである。企業にとっては、最良の顧客層だろう。

小さな企業に求められる
「A・B・C」とは?

 この結果から、スモールビジネス志向の消費者を引きつけるためには、3つの力が大切になることが確認できる。