外食バトルロイヤルPhoto by Satoru Oka

2026年3月期の営業利益予想を前期比13%増に上方修正するなど、絶好調のダスキン。背景にあるのは、2期連続で過去最高の業績を達成することが確実のミスタードーナツ事業だ。同事業はかつて4期連続で営業赤字に沈む低迷期を経験した。いかにしてV字回復を果たしたのか。連載『外食バトルロイヤル』の本稿では、ミスタードーナツを運営するダスキンCOOで、事業本部長として陣頭指揮をとる和田哲也氏に話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 大日結貴)

好調続くミスタードーナツ
2期連続で過去最高の業績達成

――2025年3月期の全国チェーン店売上高は1365億円で、過去最大、直近の26年3月期第3四半期も372億円と過去最大でした。足元の業績を教えてください。

 われわれは「全国チェーン店お客様売上高」と呼んでいる、チェーン全体としての売上高を重視しています。まだ確定していませんが、今期も前期を上回る数字になる見通しです。第4四半期も、今年はチョコレートブランドのゴディバとコラボレーションしたこともあり、好調に推移しています。

――売り上げが好調な一方で、26年3月期第3四半期の客数は前年同期を下回っています。この要因をどう分析されていますか。

 25年3月期第3四半期は、ポケモンとコラボレーションした「ディグダ」の商品が非常に人気でした。今期はその反動が原因です。

――現在は絶好調ですが、ミスタードーナツを主力とするフードグループは、13年度から4期連続で営業赤字に陥るなど苦しい時期もありました。当時の全国チェーン店お客様売上高の落ち込みはどの程度だったのでしょうか。

 全国チェーンお客様売上高は、それまで01年3月期の1352億円がピークでした。それが19年3月期には740億円と、約半分にまで落ち込みました。しかし、そこから過去最高の売り上げへと回復していますので、グラフにするとまさにV字回復を果たしている状況です。

――かつての低迷の根本的な要因は何だったと分析されていますか。

ダスキンのフードグループは14年3月期から17年3月期まで、累計24億円の営業赤字を計上した。驚異の回復の裏に原点回帰の戦略転換があった。客数・客単価・営業利益率全てを改善したメソッドと、国内ドーナツ市場シェア88%を持ちながらも次を見据えるミスタードーナツの戦略に迫る。