第1は「ほんもの力」である。小さな企業が顧客を引きつけるためには、ほんもの力、すなわち、個性、こだわり、専門性から生み出される力を高めることが必要である。
第2は「きずな力」だ。“顧客”とのきずな、“地域”とのきずなを太くすることによって、優良顧客に繰り返し購入してもらうことや、地域に貢献することが可能になる。
第3は「コミュニケーション力」である。とくに、人を通じて消費者とコミュニケーションを取る力が重要になる。
「ほんもの(Authenticity)」「きずな(Bond)」「コミュニケーション(Communication)」という3つの力の英語の頭文字は、A、B、Cである。小さな会社が顧客に選ばれるためには、「A・B・C」の3つの力が柱になる。どれが欠けてもうまくいかないだろう。スモールビジネスのマーケティング成果は、「A・B・C」のかけ算で生まれる。
AI時代だからこそ高まる
コミュニケーションの価値
図4-5をみてほしい。このグラフからは、大きな店に魅力を感じる人と比較して、小さな店に魅力を感じる人ほど、店員とのコミュニケーションを重視することがわかる。
同書より転載 拡大画像表示
AI(人工知能)化が進めば、人と人とのコミュニケーションの価値が減るという意見を聞くことがあるが、本当にそうだろうか。
もしかすると、逆かもしれない。ハイテク化が進めば進むほど“反作用”が働き、ハイタッチなコミュニケーションや、リアルな人と人との触れ合いの価値は高まるはずだ。人との触れ合いは、人間の根源的な欲求である。
たとえば、音楽業界を考えてみよう。ネット配信で、音楽が簡単に聞き放題の時代にもかかわらず、ライブの人気が右肩上がりで高まっている。







