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【ローマ】2025年初め、欧州の右派政治家らは「欧州を再び偉大に」というスローガンの下、マドリードに集結した。ドナルド・トランプ米大統領の保守主義を手本として挙げ、自らを欧州とホワイトハウスの橋渡し役だと自負していた。
フランスの国民連合のマリーヌ・ルペン前党首は「われわれ欧州の国家主義者だけが、トランプ新政権と対話できる」と述べた。同氏は、イタリアのマッテオ・サルビーニ副首相やハンガリーのオルバン・ビクトル首相(当時)とともにトランプ氏の大統領選勝利を祝った。
だが現在、そうした政治家の多くは米国との橋渡し役を諦めただけでなく、欧州で極めて不人気なトランプ氏から距離を置こうとしている。同氏の存在が政治的な足かせになると見ているためだ。
トランプ氏とイタリアのジョルジャ・メローニ首相が公然と対立したことで、亀裂の深さがここ数日で一層明らかになった。メローニ氏は、トランプ氏に最も近い欧州首脳の地位を確立しようとしていた。
トランプ氏の2025年の大統領就任式に出席した唯一の欧州首脳であるメローニ氏は、トランプ氏が欧州を繰り返し攻撃する中でも、欧米の同盟関係の維持に尽力してきた。欧州製品への関税賦課の脅しや、グリーンランドを領有しようとする動きを巡っても、メローニ氏はトランプ氏に寄り添う姿勢を示した。同氏もそれに応え、メローニ氏を「偉大なリーダー」とたたえていた。
ところが先週、トランプ氏がイタリアのTV番組の記者に対し、フランスで開催された先進7カ国(G7)首脳会議でメローニ氏が写真撮影を「懇願した」と語ったことで、公の場での屈辱はもはや耐えられないものとなった。同氏は動画メッセージで反論。国内で知られるその闘志をあらわにし、「私もイタリアも、決して懇願などしない」と述べた。
この対立は個人的かつ政治的なものだった。欧州首脳はトランプ氏からの侮辱的な発言はある程度想定しているが、今回標的となったのは、トランプ氏との関係構築におそらく誰よりも多くの政治的な力を注いできた人物だった。メローニ氏の反応は、個人的な侮辱への怒りと、欧州における新たな政治的現実の両方を反映していた。つまり、トランプ氏と親しいと見なされることは得策ではないということだ。







