職場での評価は、「仕事の結果」がすべてではない。意外なところで、周囲からの信頼や期待感に差がついているものだ。9年間、総額1億円超をかけて17万人以上の行動データを徹底分析して書かれた『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司著、ダイヤモンド社)から、「評価される人の特徴」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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声が小さい人は「存在感」も小さい
まわりに聞こえるか聞こえないかのような声で挨拶する。
頭だけを下げて、自分のデスクへ直行する。
無駄なエネルギーを使わないように静かに出社する人は多い。
だが、暗く重い挨拶は、まわりに対して「やる気がない」「ストレスを抱えている」というネガティブな内面を無意識に発信しているのと同じだ。
どれだけ優れた実績や専門知識を持っていても、印象が暗ければ、「組織を引っ張る存在」として期待されるはずもない。
それどころか、部下や周囲からも話しかけづらくなり、職場の空気まで停滞させてしまう。
昇進する人は「挨拶の声」が大きい
では、なぜか昇進していく人は何をしているのだろうか。
『会社から期待されている人の習慣115』によると、815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析した結果、ある共通点が見えたという。
昇進した人たちは、意識的に大きな声で挨拶していたのだ。
88社97事業所における調査で、期待されている人の37%は、朝の挨拶の声が63デシベル以上だとわかりました。一方、一般社員で63デシベル以上だったのはわずか7%でした。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
米国の聴覚・平衡感覚研究資金提供団体の研究によると、70デシベル以下の音は聴覚に安全とされている。
人が不快に感じないギリギリのレベルで、明瞭で快活な挨拶をしている人の割合が、一般社員と比べて高かったのだ。
明るいトーンが、前向きな姿勢と存在感を伝える
期待されている人の朝の挨拶には、もう1つの特徴がある。
彼らは、声のトーンが明るく澄んでいると周囲から評価されているようだ。
その声が、周囲にも良い印象を与えていた。
つまり大きな挨拶は、ただ聞こえやすいだけでなく、仕事への前向きな姿勢や意欲を伝える重要なアピールにもなります。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
期待されている人は、朝の挨拶という日常的な行為を通じて、自分の価値と存在感を伝えていたのである。
元気な挨拶は、職場全体の雰囲気も良くする
さらには、大きな声で挨拶することは職場の雰囲気を変えるという効果ももたらす。
同書では、こう報告されている。
大きな声で挨拶するだけで、自らの前向きな姿勢が伝わるだけでなく、職場の雰囲気も良くなるのです。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
大袈裟な自己アピールや、無理な社内政治はいらない。
毎朝、明るく澄んだ大きな声で挨拶をする。
それによって、静かだったオフィスが瞬時に仕事モードへと切り替わる。
その光景こそが、経営陣に「この人なら組織を任せられる」と確信させ、評価を劇的に引き上げる決定的な理由なのだ。
(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。




