最近見たニュースや印象的な出来事によって、判断を行う際に影響を受けてしまうこともよく生じます。これは利用可能性ヒューリスティックと言います(注3)。
飛行機事故は時に悲惨な結果となり、世界中で報道されます。その印象が残っていると、自動車よりも飛行機のほうが危険だと判断してしまう傾向が生じます。
しかし実際には、同じ距離を移動した場合で見ても、同じ時間だけ乗った場合で見ても、明らかに自動車のほうが危険であり、死亡率も高いのです。
最初に提示された情報は
重要な判断材料になりがち
最初に何かの情報や数値が提示されると、その後の判断に影響を及ぼしてしまう効果も生じます。これはアンカリングとか係留と調整ヒューリスティックと呼ばれます(注4)。
たとえば、待ち合わせをしているときに、相手から「30分遅れる」と連絡がありました。実際には待ち合わせ時刻から20分遅れで相手が到着すると、遅刻しているにもかかわらず、「思ったよりも早い」と考えてしまいます。
多くの情報があるときに、何か目立つ情報を目にすると、自動的に多くの別のことについても判断してしまうことがあります。これを代表性ヒューリスティックと言います(注5)。
(注3)Tversky, A., & Kahneman, D.(1973). Availability: A heuristic for judging frequency and probability. Cognitive Psychology, 5(2),207-232.
(注4)Tversky, A., & Kahneman, D.(1974). Judgment under uncertainty: Heuristics and biases. Science, 185(4157),1124-1131.
(注5)Parola, A., Zammitti, A., & Marcionetti, J. (2023). Career calling, courage, flourishing and satisfaction with life in Italian university students. Behavioral Sciences, 13(4), 345.







