ごみ収集車から火が出るのも同じで、収集車はごみを圧縮しますから、その強い圧力で、電池内部でショートが起きて熱が発生する。燃えるごみに紛れていれば、紙に火が移って燃え広がる。

 乾電池ではこんな話は聞いたことがなかった。リチウムイオン電池が主流になってからです。加えて、異常気象もある。真夏の車内など高温の場所に置けば電池には負担になる。車のダッシュボードに携帯電話を置くな、と言われるのもそのためです。

大量の水や一般的な消火器では
火はなかなか消えない

――この問題はなかなか解決に向かっていないように感じる。

 私たちがリチウム電池の消火と延焼防止の事業を本格化させようとしていた動機は、まさにそこです。リチウムイオン電池の火は、大量の水や一般的な消火器を使っても、(普通の火事のようには)なかなか消えてくれません。

 その原理を難しい言葉を抜きに説明すれば、化学的な反応で燃えているので、消火にも化学的なアプローチが必要ということになります。リチウムイオン電池そのものだけでなく、それを内蔵した製品も危ないんです。

 小さいからこれくらい大丈夫だろうと燃えるごみと一緒に捨てれば、どこかで火災が起きるのです。

【実際の動画】4月13日に起きたリーテム水戸工場の火災の様子