
小川に想われて困惑する直美
りんが言う「トンビ」とはもやもやが晴れること。シマケンと話していると気が楽になる。
そんなことを言われたら、シマケンの心拍数は上がってしまうだろう。
鈍いはずのりんが無自覚に思わせぶりなことを言ってシマケンの心を揺らす。
りんの何が間違っているかというと、こういうところじゃないだろうか。ここでの教訓は、無自覚でも自覚的でも職場で思わせぶりなセリフを言う人は要注意だということだ
お仕事ものだけでは視聴者が退屈すると思ったのか、すてきな男性キャラとのちょっと華やいだ(浮ついた?)場面はさらに続く。
今度は直美(上坂樹里)と小川(甲斐翔真)のターン。
小川が友人・清を見舞いにくると、ベッドがもぬけの殻になっている。
「陣内さんなら昨日退院しましたよ。知らなかったんですか」と直美。
小川と清はとても仲が良さそうだったのに、退院の日も知らされてなかったのか?と視聴者は脊髄反射的に思うだろう。すると小川は「いやあ、来週の火曜って…」
勘違いをしていたようだ。仕方なく小川は持ってきた見舞いの品を直美に渡す。
「特別の特別の特別にですよ」
「そがん特別にってありがたかー」
患者や関係者から金品、物品を受け取ってはいけない決まりなのだろうか。直美はしぶしぶ団子を受け取り、裏庭でもぐもぐ食べながら、小川とおしゃべりする。
小川は当初、極めて男尊女卑的な言動が目立つ人物に見えた。どうやら男女差よりも階級差にとらわれているようだ。直美が病院で偉い立場とわかって妙にへつらって見える。
彼が直美の怖さのみならず優しさを知っていると言うと、すてきなピアノ曲が流れだす。
「みなしごで、看護婦で、ピリッとさせて、ただ者じゃない」
すっかり、直美に夢中で、友人が退院しても「また大家さんに会いにきます」ともはや告白のようだ。
「お邪魔じゃなければ」
「お邪魔です」
こちらは、シマケンとりんとは違って率直にもの言う同士。一方的にぐいぐいくる小川に直美は「友人になりましょう」とやんわり押しとどめる。
直美もやがて小川をにくからず思う日が来るだろう。ふつうのドラマの流れだったらそうだ。が、このドラマは常にはぐらかすので、まだわからない。







