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韓国の株式市場が過去最高値を更新した背景には、熱狂する恐ろしい群集心理があった。自分の周りの人がレバレッジ型ETFを買うから、自分も買う。買えるだけ買う。こうした投資は一度逆回転し始めるとどうなるのか――。折しも日本では金利が上昇している。何かをきっかけに売りが売りを呼べば、AI成長神話は崩れる。日本も決して他人事ではいられない。(多摩大学特別招聘教授 真壁昭夫)
韓国の株式市場が乱高下
投機的取引のリスクとは
世界の株式市場の様子が少し変化している。これまで急上昇してきたIT先端銘柄が売られる一方、安値に放置されてきた「出遅れ株」に買いが張り始めている。そのため、ITや半導体関連の株価が大きく振れる展開になっている。
中でも変動幅が大きいのが、韓国の市場だ。6月22日に過去最高値を更新した韓国総合株価指数(KOSPI)は、翌日には一転して急落。多くの投資家がパニック状態になり、一斉にろうばい売りが起きたようだ。これを受け、韓国取引所は取引を一時停止した。
韓国株急落の一因は、投機的取引にあったとの指摘が多い。特に、自己資金だけではなく、借り入れによって多額の資金を投資(投機)する人が増えたことがあったとみられる。借り入れによって投資資金を膨らませることを、いわゆる「レバレッジ投資」と呼ぶ。
レバレッジ取引は、予想通りに相場が動くと効率がいいが、予想と逆になると、それだけ損失が膨らむ。今回の韓国株式の展開を見ると、どうも投資家の予想と逆のことが発生した模様だ。
つまり、レバレッジ取引の逆回転が起きた。その根底には、AI関連、半導体銘柄の値上がりに過信があったとみられる。「AIで世界経済の高成長は間違いない」との妄信が、過剰な投機的取引につながったのだろう。
韓国以外にも米国、台湾、中国、さらにはわが国でも、レバレッジ投資は急増している。そうした現象から、「AI相場は過熱し、ピークが近づいている」とみる専門家もいる。
韓国で何が起きたのか、時系列で振り返り、深掘りしていこう。日本も決して他人事ではない話だ。







