リーダーの何気ない一言が、部下の一日を変えることがある。そして、その影響は職場の中だけにとどまらない。多くのリーダーが見落としている「ある視点」が、人が離れていく職場と、人が安心して働ける職場を分けている。
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「研修を受けたから大丈夫」を思っている人は危険
パワハラを受けた部下のストレスは計り知れません。
それが積み重なって休職に追い込まれるケースも後を絶ちません。
パワハラ行為には性格が関係しています。
短気な人や、物事をきつめに伝える人が、パワハラ的な行動を取りやすい。
やっかいなのは、自覚していても「分かってはいるけど、つい感情的になってしまう」と悩んでいる人が多いことです。
従来のようなパワハラ研修も大事ですが、感情が高ぶった瞬間に、法律や研修で学んだ知識を思い出せる人は多くありません。
だからこそ、より人間的で直感的なアプローチが必要です。
部下の後ろにいる「家族」を想像する
もしあなたが自分のパワハラ的な行動を自覚していても抑えられないと感じているなら、一つの方法をお伝えしたいと思います。
それは、「相手の後ろにいる家族を想像する」ことです。
部下にも、その人を大切に思う家族がいます。
家族が気になるのは、給与や休日以上に、「パワハラをするような上司がいないか」ということです。
その人が家に帰って、「今日も上司に怒鳴られた」と落ち込んでいる姿を、家族がどんな気持ちで見ているか考えてみてください。
家族は、「職場の人たちが大切に扱ってくれているか」ということに、想像以上に神経を使っています。
部下を持つすべてのリーダーは、誰かの大切な息子や娘、夫や妻を預かっているのです。その重みを感じてほしいのです。
明日から実践できる「視点の切り替え」
怒りや苛立ちを感じた瞬間に、一呼吸おいて相手の顔を見てください。
そして、その人の家族の顔を想像するのです。
「この人が落ち込んで帰ったら、家族も悲しむ」
――そう考えるだけで、言葉の選び方が変わるはずです。
また、注意や指導をする際は、「この内容を、もし自分の家族が職場で言われたらどう感じるか」を基準に考えてみてください。
そう自問することで、より適切な指導ができるようになります。
すべての社員が安心して働ける環境をつくることで、チーム全体のパフォーマンスも向上します。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)








