サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は過去5年間で膨張し、1兆2000億ドル(約195兆円)の資産を保有するに至った。しかし、6月30日に公表された年次報告書によると、PIFの巨大なポートフォリオは、投資リターンという点でほとんど成果を上げておらず、成長の大部分は政府からの資金注入と借り入れによるものだ。非現実的な設計とコストを伴う大型プロジェクト、男子ゴルフの新リーグ「LIV(リブ)ゴルフ」などスポーツ分野への関与、そしてここ数年での低調なテクノロジー投資に足を引っ張られ、PIFの自力での成長の鈍さは、2030年までに資産2兆ドルを達成するという、サウジアラビアが掲げる計画にとって大きな課題となっている。