「共感しているのに、部下が本音を話してくれない…」と悩むリーダー必見! 面談を劇的に変える秘密は、最初の10分間にあります。全体の3分の1の時間を使い、相手の言葉や話すテンポ、さらには姿勢までシンクロさせる「ペーシング」の技術。直感的な安心感を与えて心の扉をこじ開け、単なる愚痴聞きから真の課題解決へと導く、戦略的な対話のアプローチを伝授します!
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部下の本音を引き出す「戦略的な対話」のアプローチ
「部下の話をしっかり聞いているはずなのに、なぜか本音を引き出せない」「共感はしているが、具体的な課題解決の話し合いに進まない」
日々メンバーと向き合う管理職で、このような悩みを抱える方は少なくありません。
部下のモヤモヤを解消し、前向きな行動へ促すために必要なのは、ただ寄り添うだけの「共感」ではありません。真の課題解決に向かうためには、共感の先にある「戦略的な対話」のアプローチを取り入れることが重要になります。
最初の「3分の1」はペーシングに徹する
戦略的な対話において、最も重要なのは「導入部分」の過ごし方です。仮に、部下とのミーティングを「30分」と設定したとしましょう。その場合、いきなり本題に入るのではなく、最初の10分間─つまり全体の3分の1の時間は「ペーシング」という技法に徹してみてください。
ペーシングとは、相手のペースに自分を合わせるコミュニケーションの手法です。相手の話にただ耳を傾けるだけでなく、相手の発した言葉を適宜オウム返ししながら会話を進めていきます。
言葉以外の「非言語」もシンクロさせる
ここで意識すべきなのは、言葉の内容そのものだけではありません。言葉のトーンや話すスピード、表情、身振り・手振り、座る姿勢といった「ノンバーバル(非言語的)な部分」も、できるだけ相手にシンクロナイズ(同調)させていくことが最大のポイントです。
相手がゆっくり話すタイプなら、こちらも意図的にゆっくり話す。相手が身を乗り出して話しているなら、こちらも少し前のめりになって聞く。このように、まるで鏡合わせのように相手の状態に自分を寄せていくのです。
「理解されている」という安心感が心を開く
なぜ、このペーシングが戦略的な対話においてそれほど有効なのでしょうか。それは、言葉だけでなく非言語の部分でも深く同調することで、相手が直感的に「この人は自分を理解しようとしてくれている」という強い安心感を得るからです。この安心感こそが、相手が徐々に心の扉を開いてくれるためのカギとなります。
最初の「3分の1」でしっかりとペーシングを行い、心理的平穏と信頼関係の土台を築くことができれば、残りの時間で相手の本音を引き出し、建設的な対話を行うことが格段に容易になります。単なる共感で終わらせず、真の解決へ導くための第一歩として、ぜひ実践してみてください。
※本稿は、『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』(ダイヤモンド社)をもとに作成しました。





