今、世界から注目を集める軽井沢のガストロノミー。中でも最も国内外からの評価が高いレストランは? 話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、日本におけるガストロノミーツーリズム最前線を解説。いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。

【世界の富裕層が注目】6万円超でも翌年まで満席…若手シェフが軽井沢で実現した驚きの店Photo: Adobe Stock

大軽井沢のガストロノミーを牽引する店

 前回、軽井沢は「大軽井沢食文化圏」として、軽井沢町のみならず周辺の地域も巻き込んで、新たに世界から注目を集めているということを書きました。

 その中でも最も国内外からの評価が高いレストランのひとつに「Naz」があります。まだ31歳鈴木夏暉さんがシェフを務め、2020年のオープン直後から話題を集めました。

 鈴木さんは地元のイタリアンやナポリでピッツァ修業を積んだ後、東京のイタリアンバルを経て、20代半ばで北欧最高峰の「ノーマ」や「カドー」へ。ところが、コロナ禍でロックダウンとなり、志半ばで帰国しました。

 帰国後、長野の素材や生産者と向き合ううちに、地元・軽井沢の食材の魅力に気づき、中心部からは離れた信濃追分に店を開いたのです。素材の味を最大限引き出すことを信条に、軽井沢の食材と「熟成×発酵」を取り合わせた革新的な皿を提供しています。

 2025年には最初の店からわずか数百メートル先に店を新築しました。予算はペアリング付きで6万円強ですが、連日満席が続いており、本書執筆時の2025年10月のインスタグラムでは、2026年まで満席でした(キャンセル情報も時折流れてくるので、興味がある方はこまめにチェックしてください)。

※本記事は、『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著・ダイヤモンド社刊)より、抜粋・編集したものです。この記事の情報は、本書の発売時のものになります。