骨のためにカルシウムを意識して摂っている人は多いだろう。しかし、同時に摂っているあるミネラルが、そのカルシウムを無効にしてしまっている可能性がある。
リンは「過剰になりやすい」ミネラルだ
リンは栄養学上、ミネラルの一種として分類されている。
しかし著者は、人体にとってリンは有害であり、
摂取してはいけない物質だとまで述べている。
さらに、普通の食事をしているだけで過剰になりやすいという点も、注意が必要だ。
食品添加物としてリンは非常に多くの加工食品に使われており、
意識しなくても日常的にかなりの量を口にしている可能性がある。
特定の食品を食べているつもりがなくても、
加工食品を普通に食べているだけで、リンの摂取量は積み重なっていく。
リンとカルシウムは「シーソーの関係」にある
リンは普通の食事をしていると、すぐに過剰になりやすいミネラルです。
栄養学的にはリンは確かにミネラルの一種なのですが、人体にとっては有害で、摂る必要はないどころか、摂取してはいけない物質です。
なぜなら、人体においてリンとカルシウムは、互いにシーソーのような関係があり、リンが増えるとカルシウムが減り、リンが減るとカルシウムが増えるからです。
カルシウムは骨を作ったり、神経や筋肉の働きを調節したりと、さまざまな重要な仕事をしています。よってカルシウムが不足すると骨がもろくなったり、筋肉がうまく収縮できなくなったりします。
骨がもろくなる病気の代表が骨粗鬆症です。
カルシウムをたくさん摂っても、同時にリンをたくさん摂ったら、せっかくの大切なカルシウムが無駄になってしまいます。
リンが体にとって問題になる理由は、カルシウムとの関係にある。
人体においてリンとカルシウムはシーソーのような関係にあり、
リンが増えるとカルシウムが減り、リンが減るとカルシウムが増えるという仕組みだ。
カルシウムは骨をつくったり、神経や筋肉の働きを調節したりと、
体の中で非常に重要な役割を担っている。
カルシウムが不足すると骨がもろくなり、筋肉がうまく収縮できなくなる。
骨がもろくなる代表的な病気が骨粗鬆症だ。
カルシウムを摂るだけでは、不十分なことがある
カルシウムをしっかり摂っているつもりでも、
同時にリンを多く摂っていれば、せっかく取り込もうとしたカルシウムが無駄になってしまう。
つまり、骨の健康を意識するなら、カルシウムを増やすことだけでなく、
リンを増やしすぎないようにするという視点も必要になる。
リンを多く含む食品としては、加工食品や清涼飲料水、インスタント食品などが挙げられることが多い。
こうした食品を日常的に多く摂っている場合、
カルシウムの吸収が妨げられている可能性も考えられる。
食事の内容や体の状態について気になる場合は、
かかりつけ医や栄養士に相談することをお勧めしたい。
今日から試すなら、カルシウムを意識するのと同じように、加工食品の摂取量を一度見直してみることだけでいい。
(本記事は、書籍『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)
『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』とは?
●東京農大名誉教授・栄養学の専門家である医者が教える「栄養学的に正しい」食事の大原則
●「健康」はもちろん、ダイエットから仕事まで「いつもの食事」が人生を変える!
世間には数多くの健康法があふれています。
そして健康意識の高い人ほど、新しい情報を入手し、自分の生活に取り入れています。
しかし、その結果「本当の健康」を得られている人はどれほどいるでしょうか。
ひとつの論文やエビデンスだけを信じた食事では、栄養が偏ってしまいます。
また「健康意識」の高まりを狙った企業のマーケティングの影響で「必要のない食品」や「効果の薄いサプリ」を購入してしまう可能性もあるのです。
そんななか、食事対する必須知識として「栄養学」への関心が高まっています。
本書では、東京農業大学で栄養学と生理学の研究を続け、医師でもある著者が「栄養学的に正しい」最高の食事術を紹介します。
誤解しがちな栄養に関する知識を正し、実生活のなかですぐに取り入れることができる具体的な食べ方や食材、食品がふんだんに掲載されています。
基本となる知識と具体的な食事術を学ぶことで「健康法」迷子から抜け出し、食事によって人生が変わる1冊です。
主要目次
第1章 まず知るべき「栄養と食品」の基本
栄養バランスは毎日考えなくていい─「1週間」でつじつまが合えばOK
「完全栄養食」を信じるな─「これだけを食べれば大丈夫」などありえない
トクホと「健康食品」はまったくの別物─機能性食品の違いをおさえる
第2章 「病気と栄養」の危ない関係
ジュースが危ない本当の理由─果糖とブドウ糖はヤバすぎる
「体にいい油」も要注意─変性すれば、すべて悪玉
「コーラで歯が溶ける」は本当─リン酸の強さとその代償
第3章 栄養学的に「ヤバい」食習慣
ファストフードで地雷を踏むな─シェイクのヤバさを知る
黒烏龍茶でチャラにはならない─「焼け石に水」で食べ過ぎを招く
プロテインが逆効果になる?─肝臓・腎臓が酷使される理由
第4章 頭が悪くなる「脳をダメにする」食事
ビタミン不足は静かに脳を鈍らせる─頭が悪くなる仕組み
「カルシウム不足でイライラする」のは本当か?─科学的根拠はない
「コーヒーを飲まないと頭が回らない」は危険信号─カフェイン依存のリスク
第5章 「体によさそう」に惑わされないための知識
野菜ジュースで「野菜」は摂れない─ビタミンCも食物繊維も抜けている
「グルテンフリー神話」に惑わされるな─アレルギーがなければ無視していい
サプリメントは買わなくていい─価格も品質も信用できない
第6章 「食べないほうがいい」食品の誤解を解く
コレステロールは敵ではない─体の必須成分と動脈硬化の関係
「白米を食べると太りやすい」のはなぜか─長所と短所を理解する
「うま味調味料=危険」は思い込み─グルタミン酸ナトリウムの正体
第7章 誰でもすぐに実践できる「栄養学的な食習慣」
チェーン店で健康的に食べる方法─最強はリンガーハットの「ちゃんぽん」
パフォーマンスを上げるには「お酢」を飲む─最速でシャキッとする
「腸活」ブームが見落としているもの─腸内細菌は大腸にいる
第8章 「体調と体質を改善する」食事術
風邪をひいたらホットジュースを飲む─「ダイダイ湯」「生姜湯」がいい
食べるべき食品ベスト1は「納豆」─ビタミンKが爆増する発酵の力
「なんとなく不調」なときは食べものを疑う─5つの食事リセット術
第9章 「ストレスから体と心を守る」食事術
老化と病気は抗酸化物質で防ぐ─「ポリフェノールたっぷり」に騙されない
「おいしく・安く・栄養豊富」な旬の食材を選ぶ─無駄にお金をかけなくていい
強いストレスには「動物性たんぱく質」と「ハーブティー」─メンタルを整える食事
第10章 「やせながら元気になる」栄養学的ダイエット術
「2日で1.5kg」は誰でもやせられる─大切なのは継続できるかどうか
リバウンドを防ぐための小さな工夫─体だけではなく「心の健康」を維持する
「体脂肪率」に振り回されるな─大切なのは「経過」を追うこと
第11章 「健康なまま長生き」するための食事術
「空腹は最強のクスリ」は本当か?─実践してわかった長所と短所
40歳から筋肉は勝手に減り続ける─寝たきり回避には「たんぱく質」が必須
発がん性物質を避けるには「焼く」よりも「煮る」─肉はマリネがおすすめ