「考えすぎが消えた」「悩まない人に変わる画期的メソッドだ」と話題の一冊がある。全世界150万部突破・39か国刊行のベストセラー『STOP OVERTHINKING ―― 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。ライター柴田賢三氏が本書を日常生活に活かすポイントをレポートする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
Photo: Adobe Stock
セールストークが苦手で断れない
小心者の私は「断る」ことが苦手だ。
先日も、こんなことがあった。
車の冬用タイヤを夏用タイヤに交換するため、近所の修理工場を訪れた際、
「タイヤの溝がないから新しいものと交換しないと車検が通らない」
と言われたのだ。
一緒に確認すると、たしかにツルツル。次の雨の日に事故を起こしても不思議ではないレベルだった。
店員が、畳み掛けるようにタイヤのパンフレットと料金表を手に説明をはじめたが、個人経営の修理工場なので、量販店より少し割高な気がした。
そもそも、カー用品の量販店でタイヤ交換すると、余計な点検までして不安をあおるようなセールストークをされるのが嫌で、街の工場に出向いたのだが、今回はそれが裏目に出たのだ。
普通の人はその場では断り、ネットなどで相場を調べた上で後日、店を選んで交換するだろう。しかし私は、店員の圧に押されて「お願いします」と言ってしまった。
起きてしまったことは変えられない
タイヤの交換作業がはじまると、私の心の中で「後悔」もはじまった。
この車は、主に妻が通勤用に使うので、日頃のチェックを怠っていたことを悔やみはじめたのである。
自宅に戻って交換したタイヤの相場を調べると、かなり高く買ったことが判明した。
全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントンは、こうした状況で感じるストレスへの対処法を次のように示している。
――『STOP OVERTHINKING』より
考え直したことで気がラクに
ニックは、こんな例を挙げている。
自分が選んで受講したセミナーが思った内容ではなかったとき、
「授業料を無駄にした。なんてバカなんだろう」と思うのではなく、
「この講座はうまくいかなかった。でも、だからといって私がダメ人間というわけではない。私は失敗から学び、前に進める人間だ」
と、考え直せというのだ。
この一文を思い出した私は、こう考え直すことにした。
妻と娘が乗る車が、雨の日にスリップ事故を起こさなくてよかった。
あのとき断って、ダラダラとタイヤの相場や性能を調べていたら、その間に事故を起こしていたかもしれない。
「タイヤ、溝がなくて危なかったから新品に交換しておいたよ」
妻に報告すると感謝され、少しは気がラクになった。









