北京オリンピックが終わり、五輪効果が完全に去ったこれからが、「テレビのお買い得シーズン」となる。地上デジタル放送開始を控えていることもあり、最新の価格トレンドが気になるユーザーは多いだろう。もっとも、「五輪効果はあまりなかった」という説もあるが、それはさておき。

 薄型テレビの「売れセン」を調べるには、ランキングをチェックすれば手っ取り早いが、全体の傾向まではややつかみづらい。個別製品の人気の度合いは間違いなくわかるが、「サイズによる人気の偏り」などがつかみずらいからである。

 そこで今回は、都内量販店における売れ筋商品の傾向を徹底調査した結果をふまえ、お買い得なテレビはどれかを紹介しよう。リンクの「薄型テレビ最新売れ筋ランキング」はその調査結果である。購入を考えている人は、参考にして欲しい。

 取材は、ヨドバシカメラ(電話取材)とビックカメラ有楽町店本館の佐島氏にご協力いただいた。以下、店名のみに省略させていただく。

 何と言っても気になるのが、ユーザー人気が高い「液晶テレビ」の売れ筋商品は何かだ。

 「32V型が一番売れており、安いものは10万円から買える」(ヨドバシカメラ)

 「37V型で20万円前後が一番の売れ筋。以前に比べ、半分程度の値段になって需要が増加している」(ビックカメラ)

 もちろん、ビックカメラでも32V型は売れているとのこと。特に、以前はパーソナルルーム用として20V型を買う顧客層がかなりいたのだが、そこが32V型にシフトしているらしい。

 確かに、価格を調べてみると20V型が6~8万円、26V型が8~10万円程度する。パーソナルルーム用に32V型を買う気持ちはよくわかる。なにしろ、バーゲン品なら9万円台から買えるのだ。32V型を大画面と呼ぶかどうかは別として、液晶テレビの価格がここまでこなれてくると、「予算の目安は10万円」と考えてもよいだろう。

 リビングに置く大型のモデルも、実は32~37V型と46~50V型に二極化しているようだ。どちらの店舗でも50代以上の年齢層が46V型以上の大画面モデルを買っていく傾向が強いという。つまり、資金に余裕があってテレビを観る時間が比較的長くなりがちな年齢層は、より高額な大画面モデルを選ぶわけだ。