ポストを見る目が
変わってきました

タイミーさんが見た世界スキマバイトのリアルを赤裸々につづったみやーんZZ著『タイミーさんが見た世界』

 配布をするエリアまで数分、歩いていって該当するエリアの最初の一軒家にチラシを投函。その並びの家にもサクサクとチラシを入れていきます。地図アプリにエリアを表示させ、区画をひとつひとつグルグル周ってしらみつぶしにポスティングしてみることにしました。

 天気もいいし、ウォーキング気分も味わいつつポスティング。もちろん仕事ですが、散歩をしているような感覚もあって、これはなかなかいいですね。お散歩をしている保育園児の集団とすれ違い、なんだかほっこりした気分にもなります。

 いい調子で配っていると、なんだかさっきチラシを入れたような気がする家に遭遇しました。いつの間にか、すでに一度回ったところにまた来てしまったようです。

「このままだと効率が悪いし、1軒に何通も投函してしまうのはマズいな」と思った僕は、地図アプリをじっくりチェック。配布するエリアの横の通りをベースに歩き、そこから縦の路地に入って配っていく形に方針転換しました。これなら、わけがわからなくなることも減りそうです。

 自分が歩いたルートを表示させるアプリを入れればよりわかりやすくなるのでしょうが、使い方を覚えるのに時間がかかってしまうと本末転倒です。ということで、この日はよりシンプルな方法でやってみることにしました。

 ポスティングをしてみると、一軒家のポストにもいろんなタイプのものがあることに気付きます。よく考えたらポストなんて自分の家のものしかいじらないので、これはなかなか新鮮でした。

 見慣れないタイプのポストは初見ではどこからチラシを入れていいのかよくわかりません。あれこれポストをいじってみて「ああ、ここが開くのか。こんな風に入れればいいんだな」と発見していくのはなかなか面白いです。

 割とのどかな住宅街を歩いていると、空き家っぽい家もそれなりに目につきます。郵便物がたまっていたり、ポスト自体がテープで塞がれていたり……。結構高級めな住宅街でもこうなので、日本の空き家問題はなかなか深刻なんだろうなと改めて実感しました。

 ポスティングをしていると、住民の方々の視線も気になります。住民の方が家の前でなにか作業などしている際には、ちょっと気まずい感じがしてポスティングしづらいです。恐る恐るポストにチラシを入れてみますが「うちはチラシ、結構です!」と断られることも……。そんな場合は「はい、すみません!」と謝って隣のお家へ移動しました。