そして、できるだけ全員が定時に上がれるように調整し、もし残業した場合には、翌日などに早上がりするよう指示を出すのが一般的です。
忙しい日に大切なのは、時間内にすべてを完璧に終わらせることではありません。
完成度は多少低くても、業務を効率よく合理的に進める。そのために職場全体が協力し合い、負担を最小限に抑えるのです。だからこそ、疲れやストレスが溜まりにくく、毎日楽しく働けるといいます。
「休むことは義務である」
休まないと上司に家に帰される
実際にドイツで「Hotelfachfrau/mann(ホテル専門職)」を目指して研修を受けている留学生によれば、満室ですべてを清掃しなければならない日には、壁紙のあまり目立たない汚れなど細かい箇所まで手を入れません。
まずは、お客様が快適に過ごすために優先すべき箇所を清掃し、細かい部分は空き部屋数に余裕のある日に回すそうです。
職種によっては「そんなふうに手を抜くわけにはいかない」と感じる方もいるでしょう。ドイツにも、ITエンジニアなど、細かい部分を疎かにできない仕事は多くあります。
その場合には、仕事自体を十分な日数をかけて請け負うことが一般的です。「そんなことをしたら、他の業者に仕事を取られてしまうのでは?」と思うかもしれません。
その点についても、ドイツ人の工夫や考え方を、このあと詳しくお伝えしていきます。
ドイツでは、長時間働くことは、かえって評価につながりません。休むことは義務であり、人生において必要不可欠な時間だと考えます。
休まないと逆に上司から「休みなさい」と家に帰されますし、残業ばかりしている人は「自己管理ができない人」と見なされたり、休暇中に対応をしていると上司から「〇〇さんに引き継いできちんと休みなさい」と言われます。
長時間働き、休日も対応できる人が評価される日本とは真逆の価値観で、彼らはできるだけ短く働き、しっかり休むことを大切にしているのです。
彼らの仕事ぶりは非常に合理的です。







