両手を前に出して断るしぐさをするスーツ姿の男性写真はイメージです Photo:PIXTA

「17時前に仕事を頼んでも、『明日対応します』と言って帰る」。日本ではまだまだ根付いていない働き方だが、ドイツではそれが当たり前だ。長時間働くことは評価されず、休息はより良い成果を生み出すために欠かせないものと考えられている。経済大国ドイツのビジネスパーソンは、なぜ「働きすぎない」ことで成果を上げられるのか。※本稿は、実業家の松居温子『日本の3倍休んで1.5倍の成果を出す ドイツ人のすごい休日』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

楽しいことをやり尽くして
完璧にリフレッシュ

 ここで、ドイツ人の休み方を見てみましょう。

 エンジニアとして働いているドイツ人の友人は、夏になると1カ月くらいを休暇に充て、アルプス登山をします。その期間、彼は一切の仕事から離れ、登山に集中します。プロジェクトがどんなに停滞していても、放置してそのまま休暇に入るのだそうです。

 そして毎日、アルプスの自然のなかで自分が楽しいと思うことをやり尽くし、完璧にリフレッシュした頭で休暇明けを迎えます。

 彼と話したとき、復帰したらまったく発想できなかった新しいアイデアが生まれ、休暇に入る前には停滞していたプロジェクトが劇的に前進した、と話してくれました。

 また、ホテル業界で働く人事の方と話す機会がよくあります。その方によると、どれだけ忙しい日でもそのホテルでは残業を極力なくすための工夫を徹底しているとのことです。

 シーズンによっては業務が重なったり、宴会対応で深夜までお客様がいらっしゃることもあります。そんな日はどうしても残業が発生しますが、それでもマネージャーは「今日はここまで終わればOKだから」と、はっきり仕事の切りどころを指示します。