子どもの安全を守るため、「知らない人にはついて行かない」と教えている家庭は多いだろう。しかし、防犯のための約束を正しく理解できていないと、いざというときに助けを求められず、かえって危険な状況に陥ることもある。子どもが自分の身を守れるようになるために、家庭ではどのようなことを教えておけばよいのだろうか。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「令和の子ども」が知らないこと・ワースト1Photo: Adobe Stock

「知らない大人は怖い」が招く末路

小学1年生のお子さんを育てるお母さんから、こんな話を聞いた。

ある日、お子さんが一人で習い事へ行った帰り道だった。
道を一本間違えてしまい、いつもの帰り道がわからなくなってしまったという。

周りには交番もあり、お巡りさんもいた。
またお店があったり、親子連れで歩いている人もいた。

それでも、お子さんは誰にも声をかけられなかった。ようやく見つけた公園のベンチに座り、お母さんが迎えに来るまで一時間近く待っていたそうだ。

帰宅後、お母さんが「どうして誰かに聞かなかったの?」と尋ねると、お子さんは少し困ったような顔で答えた。

「知らない人に話しかけちゃダメって教わってたから」

お母さんは、その言葉にはっとしたという。
もちろん、知らない人について行ってはいけない。

しかし、困ったときには、交番のおまわりさんやお店の人、近くにいる信頼できそうな大人に助けを求めることも、自分の身を守るためには大切な力なのである。

自分でその場に適した行動をとれるようになろう

防犯のための約束は、「知らない人にはついて行かない」だけではない。

どんな場面で、どう行動すれば自分の身を守れるのかを、親子で具体的に確認しておくことが大切だ。

小学校入学前後にみにつけておきたい93のおやくそくを紹介した、『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には「じぶんで じぶんを まもろう」という項目がある。

「令和の子ども」が知らないこと・ワースト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・しらない ひとから おかしを もらわない。
・がっこうが おわったら まっすぐ いえに かえる。
・ともだちと いっしょに あんぜんで ひろい みちを とおる。
・だれと どこに いるかを おうちの ひとに かならず しらせる。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

子どもは成長するにつれて、一人で行動する場面が少しずつ増えていく。
だからこそ、大人がいつもそばで守ることはできない。

日頃から親子で約束を確認し、「自分ならどうする?」と話し合っておくことが、いざというときに子ども自身の行動を支えてくれるのである。

(本稿は、『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の発売を記念したオリジナル記事です)