全身への負荷もそれなりにかかり、運動量はやや高くなります。
歩き疲れると猫背になってくるので、疲れる前に休憩やストレッチをはさんで、姿勢よく、おなかに力を入れて歩く状態をキープしましょう。「いつもより少し早足」や、「いつもより少し大また歩き」も運動として有用です。
1回5分ずつの「細切れ運動」でもよいです。これは運動実践にあたってのポイントのひとつです。細切れ運動でもよい理由は、合計の運動量こそが重要だからです。
たとえば、1日30分のウォーキングを「5分×6回」に分けても、心肺機能の改善や血糖・脂質の調整、カロリー消費といった健康効果はほぼ同じだと、多くの研究で示されています。
食後に短時間歩くだけでも血糖の急上昇を抑えられ、細切れ運動なら日常に取り入れやすい、忙しくても続けやすいなどのメリットがたくさんあります。
「座りすぎ」は
喫煙や飲酒並みに危険?
近年、複数の研究で「座っている時間が長いと危険」だと指摘されています。これまでも、長時間の飛行機、バス、自動車など座ったままによるエコノミークラス症候群(血栓が血管を流れ、肺に詰まって肺塞栓を誘発する)は知られていました。しかしいま、座位による弊害はそれ以外にも報告が続いています。
世界保健機関(WHO)は2020年11月に「身体活動および座位行動に関するガイドライン」を発表し、座りすぎ(座位行動)が心血管疾患、2型糖尿病、がん、死亡リスクの増加と関連することを明示しました。その日本語版ガイドラインがネット上で公開されています。
オーストラリアの大規模コホート研究(編集部注/特定の条件の集団を長期間追跡し、健康や生活状態の変化を調査する研究法)では、テレビ視聴時間(座位時間の代表的指標)が長いほど死亡リスクが高まることや、1日4時間以上テレビを観る人は2時間未満の人に比べて死亡リスクが約1.46倍に上昇したとし、座位行動の健康リスクが喫煙や飲酒と並ぶ重要な問題であることを警告しています。







