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満腹でもデザートや、締めのラーメンだけはなぜか入ってしまう......。「別腹」は、単なる気のせいではない。糖尿病専門医の筆者が、好物を見た瞬間に脳と胃で起きる変化と、食べすぎを防ぐための現実的な対策を解説する。※本稿は、福田正博『減量の科学』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。
「別腹」が起こるのは
好物を見たときだけ
おなかいっぱいに食事をした後に好物のデザートを食べたり、飲み会の締めにラーメンを平らげてしまったなどの経験がある人は多いでしょう。
その感覚はとてもわかります。ただやはり、デザートやラーメンは別腹だと思って食べると、確実に余分な脂肪蓄積の原因になります。
では、胃袋はすでに満たされているはずなのに、さらに食べたいと思う感覚や、おなかの容量はどこから生じるのでしょうか。
結論から言って、「別腹の原因は脳の報酬系(編集部注/食事や達成感などの快感や欲求、モチベーションを生み出し、特定の行動を繰り返すように促す脳の神経回路)」にあります。
別腹として食べたくなるのは、デザートやラーメンなどの「好物」です。好みではない食べ物や、さっき食べたばかりのメニューでは、別腹現象は起こりません。
たとえば、レモンや梅干しを見たり想像したりしただけで、唾液が出てくる現象は「条件反射」として知られています。脳がレモンや梅干しは酸っぱいことをすでに認識しているからです。これを「条件付け学習」といいます。
しかし、梅干しを一度も食べたことがない子どもや外国人ではこの現象は起こりません。







