AI開発企業に怒る経営者たち、パランティアCEOが代弁Photo:Chip Somodevilla/gettyimages

 自らを「狂人」と称するアレックス・カープ氏が、急成長するAI開発大手と既存のテック企業との間にくすぶる緊張を沸点まで引き上げた。

 データ分析を手掛ける米 パランティア・テクノロジーズ の最高経営責任者(CEO)は緻密かつ劇的な方法で、AI開発企業が顧客企業のデータや意思決定——企業に成功をもたらす魔法のソース——から支配力と知見を得ることに対する懸念を広く訴えている。

 パランティアは先週、「AI時代における制度的主権」と題した密度の高い報告書を公開した。オープンAIやアンソロピックのようなAI開発企業から自社を守るために、企業や政府が取り得る15のステップを示した内容だ。

 報告書は、その前週にカープ氏がCNBCに出演し、感情的に発した言葉を整理した形になっている。同氏は番組で、AI企業と顧客との関係において「何かが完全におかしくなっている」と断言した。矢継ぎ早に言葉を繰り出しながら、AI企業は自社の能力を誇大宣伝し、トークン(AI使用量の単位)に過剰な料金を課していると訴えた。ライバル企業を批判しているわけではないと言いながら、実際には批判していた。

 米国の大企業や政府を自社の顧客に持つカープ氏はさらに、「私が関わるすべての大企業で、担当者たちは激怒している。『価値を生み出さないトークンに金を払っている』という声ばかりだ」と付け加えた。