有給休暇は、心身を休めたり、家族との時間を過ごしたりするための大切な権利だ。しかし、同じように休みを取っていても、「また安心して休んでください」と言われる人と、「毎回困るんだよね」と思われてしまう人がいる。その違いは、休むことではなく、休む前日のふるまいにある。話題の書『リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、周囲から信頼される人に共通する「有給前日のふるまい」を解説する。
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有給の前日に、その人らしさが出る
有給休暇を取ることは、労働者の権利です。
ただ、自分が休む日は、少なからず周囲に影響を与えます。
担当業務が止まる、問い合わせへの対応が遅れる、急なトラブルが起きたときに連絡が取れない
――こうした場面は、どんな職場でも起こりえます。
だからこそ、取得前日のふるまいに、その人の仕事への姿勢が如実に表れるんです。
「できる人」の前日は何が違うのか
仕事ができる人は、前日に引き継ぎをするのは当然として、それ以上に「周囲を気にかける姿勢」が自然と出ています。
その姿勢は、帰る前の一言にも表れます。
「明日はお休みをいただきます。何かあれば田中さんに聞いてもらえるようにしておきました。よろしくお願いします」
――たったこれだけです。でも、この一言があるかないかで、周囲の受け取り方はまるで違います。
さらに、自分が不在の間に起こりそうなことを先読みして動きます。
「明日、取引先から連絡が来るかもしれないので」と事前に根回しをしておく。
こうした気遣いは、引き継ぎという「作業」ではなく、「この人たちに迷惑をかけたくない」という気持ちから来ているんです。
信頼が見える日
逆に、何の準備もなく「明日、有給なので」と言い残して帰る人はどうでしょう。
翌日、対応が滞り、同僚がバタバタと動くことになる。「あの人、毎回こうなんだよね」という空気がじわじわと広がっていきます。
有給の取り方は、その人の普段の仕事への向き合い方をそのまま映し出します。
周囲への気遣いがあるかどうか、先を読んで動けるかどうか――こうした姿勢の積み重ねが、「信頼できる人」という評価につながっていくんです。
有給は権利です。
そして、信頼を試される日でもあります。
周囲を気に掛ける姿勢があってこそ、「安心して休んでください」と送り出される人になれるのです。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)








